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ダナン通信:昭子版 2020年1月号

第4回 ダナンでの日本語教育

新年あけましておめでとうございます。
ダナンで迎える初めてのお正月です。本年もよろしくお願い申し上げます。

ベトナムの冬の印象
さて言葉では表しにくいのですが、日本人が毎年感じる「冬」と言うものはベトナムにはやって来ないみたいです…もう少し寒くなると予想していたのですが、多分20度を少し下回る程度がダナンの冬の気温のようです。
ベトナム人が「寒い、寒い」と言っているとき、「寒くないんですか?」と聞かれましたが、全く寒くないと答えました。涼しくなってきたら靴と靴下を履けばかなり暖かいと彼らに言いたいのですが、仕事やスポーツするとき以外はサンダルが多く、何か理由がないと履かないようです。
日中は暖かいので私も普段はサンダルで過ごしています。何か特別なときでないとやはり靴は履かないので、パンプスやスニーカーはクローゼットで眠ったままです。

SEAゲームでベトナムサッカーが金メダル
ベトナムで1番人気のスポーツと言えばもちろんサッカーです。
日本でもニュースになったかも知れませんが、先日の試合終了後は街が大変なことになりました。こちらに来てからサッカーの試合は何度かテレビで見ましたが、今回は12月10日に開催された東南アジア競技大会(SEAゲーム)(男子)で、U-22ベトナム代表がU-22インドネシア代表に勝ち、60年ぶりに金メダルを取ったと言うものでした。

南北統一後でメダルは初めてということもあり、街中がバイクで溢れかえりました。普段でもサッカーのテレビ中継のときには街のカフェやお店にあるテレビの前は人だかりになります。その時間帯にタクシーなどに乗ると道路は空いていて、いつもより早く家に帰れます。
金メダルを取った日の試合終了後は、3時間くらい道路が渋滞し、クラクションや歓声がうるさくて寝られないほどの騒ぎでした。窓から外を見ると大人も子供も友達や家族総出でバイクにまたがり、道路は赤のシャツを着た群衆で埋めつくされ、その勢いにはかなり圧倒されました。

私も始めは自宅の窓から見ていたのですが、こんな体験は二度とできないかもしれないと思い、道に出て群衆と一緒になってお祭り気分を味わいました。
日本語教育の現場:ひらがな・カタカナ・漢字の練習
学校での活動ですが、6年生は平仮名の学習が終わりカタカナの学習に入りました。
第2外国語で日本語を取り入れている学校は週1回(45分×2コマ)という学習時間で3ヶ月でここまで来ました。

きれいな字を書く生徒も多いのですが、私から見てバランスが悪く、形が整っていないと思う平仮名の例をいくつか挙げてみました。

「い」・・・1画目と2画目の空間が離れすぎている。1画目が長く、2画目が極端に短い。
「え」・・・1画目を後で書く。1画目を点として書いている。2画目は筆記体の「h」のよう。
「み」・・・1画目の最後を上にはねる。
日本語に興味のない生徒は書き順が合っておらず、ノートを90度反時計回りに置いて書く生徒もいるので、正しい字を身につけるのはなかなか難しいかもしれません。
学年が上がると整っている字を書く生徒も多いですが、先日、9年生の漢字の宿題を見ていたところ、直線部分を定規で書いた形跡のある生徒が多くて驚きました。確かに、小さい字で「書」と書こうと思えば詰まってしまうので、定規で書くときれいに見えるかもしれません。(写真の字は定規を使ってないと思います)こればかりは日本人と比べて練習量が少ないので、どうしようもないと諦めるしかないのが現実です。

一緒に活動しているベトナム人先生はいつも丁寧な字で板書されます。私も初心に戻って丁寧に日本語を書くように心掛けたいと思います。

橘 昭子

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