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ダナン通信:昭子版 2020年2月号

第5回 試験期間中の小旅行:チャウドックとベンチェ

学校が試験期間と言うこともあり、12月後半に南部へ5泊6日の旅をしてきました。今回は、チャウドックとベンチェの旅の様子をお伝えしたいと思います。

【1日目】
ダナンからカントーへ飛行機で移動。そしてカントーから目的地のチャウドックまではバスで移動しましました。メコンデルタの上流にあるチャウドックの街はカンボジア国境に近く、少数民族のチャム族が暮らしている地域もあります。夕方に着いたので、宿で翌日のツアーの申込みをし、自転車を借りて街の様子を少し見に行きました。

【2日目】
ツアーと言っても私一人だったので、ガイドのおじさんが迎えに来て、船着き場まで行きました。小舟に乗って早朝の水上マーケットを見ながらチャム族の村へ向かいました。遠くからでも分かるように果物などを売っている船の上には実物が掲げてあります。船で対岸に渡りましたが、チャム族の村では機織りの見学だけだったので物足りず、翌日に一人で訪問することにしました。

午後からはチャースー鳥獣保護区という、こちらも小舟に乗っての観光でした。静かでのどかな風景で、鳥のさえずりも時折、聞こえてきました。

【3日目】
街の中心と対岸を往来する人が多いので、大型の船が1時間に何本も行き来してます。みんながバイクごと移動する中、私は自転車で再度、チャム族の暮らす向こう岸に渡りました。船に乗っている時間は5分ほどです。イスラム教の街でもあり、ヒジャブ姿の女性も多く、モスクもありました。
川を隔てているだけで、文化がこれほど違うとは思いませんでした。
朝のうちに急ぎ足で宿に戻り、次の目的地のホーチミンへ向かうバスに乗り移動。ホーチミンで一泊した後、翌日ベンチェへ移動です。
チャウドックからホーチミンまで長距離バスで約6時間かかります。

【4日目】
午前中にベンチェに到着。
ベンチェでは日本を出る前から訪問したい場所があり、そちらに午後から訪問することにしました。簡単に言うと、私の元職場で販売している布製品を作っている場所がベンチェだと知り、どんな場所でどんな方が作っているのか知りたいという気持ちで、人づてに連絡先を教えてもらい、今回の訪問に至ったというわけです。
オーナーは奥様で、刺繍のデザインは全てご自身がされているとのこと。ベンチェの刺繍のコンテストでは優勝されたこともあり、かわいいデザインから写実的なものまで素晴らしい刺繍を見せて頂きました。
写真を見せてもらいながら作る工程を説明して頂きましたが、生地を洗濯して綺麗にし、刺繍をして仕上った製品は保管、管理もきちんとされていました。

丁寧に製品を扱っておられる様子を皆様にも知って頂きたく、こちらのコラムでご紹介させて頂きました。生産者を知りたいと思うところから始まり、実際に訪問できて素晴らしい体験ができました。

【5日目】
ベンチェでの宿は幹線道路から徒歩3分くらい奥に進んだところにあり、ココナッツの木に囲まれた素晴らしい宿です。旅行をしていて1番印象に残ったのが南部の人たちの人柄です。気軽に何でも勧めてくれたり、家族のように接してくれたりするというところです。
実際、ホーチミンの宿のご主人が、私がベンチェの宿にちゃんと着くように、行き先のメモを書いてくれたり、宿に連絡を入れてくれたり、移動中も「ちゃんとバスに乗れた?何かあったら連絡して。」と電話をしてくれました。

ベンチェでは、宿のアルバイトの学生さんの家にも訪問させてもらい、お母様からは家族の思い出の写真も見せてもらいました。
旅の後半はこれと言って観光はしていませんが、南部のベトナム人の人たちの優しさに触れ、思い出の残るものになりました。
旧正月のテトも旅行の計画がありますので、そちらも次回、お伝えしたいと思います。

橘 昭子

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