BLOG

ダナン通信:昭子版 2020年4月号

第7回 新型コロナウイルス:休校・帰国・隔離

1月後半のテト休暇が終わり、久しぶりに生徒の顔も見られて、ダナンでの生活も残り4ヶ月ほどだと思っていた矢先、2月からの授業はコロナウイルス対策のため、一週間休みになると連絡がありましました。その時点では学校を休校にするなんて大げさな・・・と思っていました。
そして現在(3月末)、まさか自分が帰国することになるとは思ってもみませんでした。ダナン市の教育訓練局からは1週間や2週間単位での休校のお知らせが続きましたが、2月後半になると新たな感染者はゼロになっていたので、3月から学校は始まると予想していました。しかし、引き続き休校になると聞き残念な思いでした。

ベトナム国内での感染者の数を簡単に申し上げると、
・ 2月16日 陽性事例は計16名(全員治癒)
・ 3月6日 欧州からの帰国者より17人目の感染者が見つかる
・ 3月9日 感染者数30名(うち16名治癒)
・ 3月30日 感染者194名(うち25名治癒)
(外務省「旅レジ」参照)

3月6日に入国した旅行者がダナンで宿泊していたことが分かり、自宅アパート向かいのホテルに滞在、その数件隣の電気屋の店員が陽性だと判明。その頃から、閉めるお店が増えていきました。スーパーではレジ係の人はマスクとゴム手袋着用で応対していました。銀行や人の出入りの多いお店ではアルコール消毒、検温も行われていました。店に入るとき、マスクをしていなかったら追い返されても文句は言えません。
3月後半になり、政府の外郭団体の国際協力機構(JICA)の全ての隊員が一時帰国とのニュースが流れ、ダナンに派遣されている知人のJICA隊員の方からも3月23日に帰国すると知らせを受け、私達も同じような団体(国際交流基金)であるため帰国の予感がしました。
そして、3月19日(金)夜にハノイの駐在スタッフより、週末に全ての荷物をパッキングするようにと連絡がありました。「一時帰国」という連絡でしたが、派遣期間終了の6月までに戻れる見込みは少なく、本帰国と捉えるしかないと思いました。
この時点では、帰国日が決まっておらず週明けに連絡をするとのこと。23日(月)の夕方、帰国日の連絡があり、26日(木)にダナンからハノイへ移動(ベトナム航空にて)しホテルで一泊、翌27日(金)に全ての事務手続を済ませ、その日の夜にノイバイ空港に移動、28日(土)午前0時25分発のJALで帰国という慌ただしい一週間となりました。
3月28日午前0時発以降の便での帰国者より、2週間の隔離が決定していたため、現在は到着した成田空港近辺のホテルに派遣メンバーと共に滞在しております。
空港から自家用車などで、公共の交通機関を使用せず帰宅できる人のみ帰宅し、自宅待機されています。
こちらのホテルには海外からの帰国者で2週間隔離される方が他にも多数滞在されており、決して安全だとは言えません。朝の食事はパックされたものを食堂より自室に持ち帰り食べています。食堂で受け取るとき、マスクをされていない方もいます。受け取りの列に並ぶと前後の間隔がほとんどありません。
ベトナムでは政府の規制も厳しいですが、国民一人一人の危機管理の意識も高いです。まだ帰国して5日目ですが日本人の意識の低さに驚きました。あと隔離期間は 10日ほどあり、この環境から帰宅しても更に2週間は油断できないと感じました。

橘 昭子

関連記事

ページ上部へ戻る