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2019年9月 活動報告

▼ 2019年 9月 活動報告 -理事長 森正暁 -

今年は例年にも増して暑さ厳しい夏となりましたが会員各位におかれましてはお元気にお過ごしのことと存じます。

JR西日本と友好関係にあるベトナム鉄道の高速鉄道計画について最近の日経新聞に次の記事が掲載されていました。


ベトナムの南北を結ぶ「南北高速鉄道」計画が再び混迷している。約6兆5千億円を投じ時速350キロで首都ハノイと商業都市のホーチミン市を結ぶ高コスト案に政府内でも異論が噴出。速度を時速200キロに落とすことでコストを半減できる案が浮上してきた。同計画は2010年に国会で関連法案が否決された経緯があり、資金面の壁に再び直面している。
両都市を結ぶ高速鉄道の距離は約1560キロメートル。当初案ではまず大都市圏周辺を2032年までに開業、50年をメドに全線を開業させる方針だった。全線開通時の両都市間の移動時間は約5時間30分。ベトナムの交通運輸省が計画案をまとめ、19年春から政府で本格的な議論が始まっていた。
ところが7月に入り、別の省庁である計画投資省が公然と反対を表明。設計速度を350キロから200キロに落とせばコストを約2兆9千億円へ半減できる試算を明らかにした。総事業費が巨額で今後30年間にわたり、別の都市鉄道などのインフラ整備に遅れが生じる可能性があるため、大幅減額が必要だと説明した。
当初案をまとめた交通運輸省は政府内の合意を取り付け、19年10月の国会で議決をめざす方針だった。だが、現地メディアなどによると、政府内や国民の間でも高コストへの批判が出ており、事業の中身を改めて精査した上で20年5月以降の国会議決をめざす方針に転換した。
南北高速鉄道計画は曲折が続いている。もともと、政府は2000年代前半に計画し14年に着工、35年までの全線開業をめざしていた。ところが10年、採算などを理由に5兆円規模とする関連法案を国会が異例の否決。修正案も検討されたがその後事実上計画が頓挫していた。


当センターはJR西日本のご協力で従来からベトナム鉄道に南北高速鉄道計画について提言を行ってきました。

今月後半にもJR西労組の幹部の方々とベトナム鉄道労働組合のご招待によりベトナム鉄道を訪問することになっておりこの機会に今後の協力について意見交換を行ってきたいと思っております。

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