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2011年10月 活動報告

▼ 2011年10月 活動報告 -理事長 森正暁 -

 

 9月は台風月であるとはいえ、2度もよく似た台風が日本を襲い、共に日本近海で迷走を続けた挙句、各地に大量の雨を降らせて浸水被害を拡げました。東北地方の被災地は雨で難儀を重ねましたが、近畿地方でも奈良、和歌山の両県で被害が続出しました。会員の皆様にはお身内や関係先に影響が及びませんでしたでしょうか、お見舞いを申し上げます。

 

 さて、ベトナム現地ではこのひと月あまり、大きな政治的動きはありませんでした。しかしこれは、お役所が暇だったということではなく、今秋に迫った第2回国会に提出する政府報告、つまり今年度の計画実施の仮報告や来年度の経済社会発展計画の取りまとめで、大変忙しい日を送ったはずです。
そのほか、第2回国会では立法面で重要法案が並び、これもまた緊張を要することだったと思われます。

 

 今年上半期の経済成長率は、世界的な経済情勢の低迷を受けて、5.6%となりました。年末までにこれを目標の6%に近づけ、インフレを抑え込み、来年度の高度成長を取り戻すために、今年後半から日本との経済交流も本格化するとみられます。特に投資誘致の努力はなかなか熱心で、9月末に東京、大阪で行われたホーチミン市投資説明会もその一つの表れでしょう。

 タントアンの輸出加工区は大阪でもお馴染みですが、これを含む同市の輸出加工区・工業団地管理委員会(HEPZA)では、ブー・バン・ホア総裁を団長に市内の工業団地の代表者7人を加えた代表団が同市の急速な経済発展の現状を詳しく紹介しました。折から日本でも対外進出の機運が盛り上がってきています。第2のドイモイに等しい意気込みを見せるベトナム現地に足を踏み出す企業が増加することを、当交流センターでも促進させたいと願っております。当センターも、今年は独自の視察団派遣を企画したいと考えているところです。

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