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ダナン通信2017年10月号

ダナンにおける日本語教育の現状

「ダナン通信」を担当しているマイです。
私は日系企業に勤務しており、日本語教育の分野にも関心を持っています。そこで今回ダナンでの日本語教育の現状について簡単に紹介させていただきます。
ベトナムと日本の幅広い交流関係が深まるにつれて、投資先としてベトナムを選ぶ日本企業が多くなっています。それに応じて日本語ができるベトナム人の採用ニーズが高まっています。ダナンでは10年前に、日本語を勉強する人がまだ少なかったですが、近年その人数が増加しています。
ダナンの日本語教育機関といえば、ダナン外国語大学日本語学科が学生数でも教育の質でも最有力です。ここでは日本の大学生との交流会・ホームステイなどが頻繁に実施されています。このような活動を反映して、ダナンに興味を持つ日本人の若者が増えることが期待されます。事実、ダナンにおけるボランティア活動やインターンシップさらに就職希望の日本人青年が次第に増えているそうです。

それ以外の日本語学校や日本語センターもこの数年にいくつか設立されました。日本語の基礎だけではなく、ビジネス日本語・通訳・翻訳・専門日本語などのコースが多数選択できるようになっています。それに加えて以前はベトナム人経営の日本語学校しかなかったのですが、最近では日本企業が経営するセンターも登場しています。
以前からダナンにも第二外国語として日本語授業を行う中学校と高校があります。私は、住友商事株式会社が主催する「住友日本語教室」プロジェクトに参加して、ダナンの中学生に日本語を教えていました。このプロジェクトの実施期間は 2005~2015年の10年間。ベトナム人の生徒が日本語と日本文化に興味を持つような面白い授業の工夫が必要でした。さらに茶道や書道などの文化イベントも開催しました。これらの試みが、現在の日本や日本語に対する関心の高まりに貢献しているとすれば幸甚です。

私は新潟大学で日本語教育を研究していましたので、この分野には関心を持っています。外国語の効果的な勉強法は、その国の人々との直接会話だと考えられます。これはベトナム母語の日本語学習者にも妥当します。したがって日本人の皆さん、特に若い人々がダナンに多数来てほしいです。そのことを通して、両国の若者の相互理解が促進されるでしょうし、両国の親善関係がさらに深化するでしょう。ぜひ、日本の皆さん、ダナンに日本語を話しに来てください。
次回には、ダナン在住の日本人の大学生にダナンについての感想をインタービ ューしようと思っています。どうぞご期待ください。

Mai Ngo

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