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2023年6月 活動報告

▼ 2023年 6月 活動報告 -理事長 森正暁 -

青葉若葉の美しい季節になりました。

新型コロナウイルス感染症は、5類感染症に位置付けられ、感染対策は個人の判断に任せられることになりました。全国旅行支援の効果もあり、観光地も賑わいを取り戻しつつあります。生活様式もコロナで大きく変容しましたが、会員各位におかれましては、健康で文化的な生活を取り戻すことを祈念申し上げます。

さて、5月に開催されましたG7先進国会議 「広島サミット」は、戦時下のゼレンスキー大統領が電撃来日し、ロシアに対する制裁の強化と強力なウクライナ支援を継続することが確認される一方で、G7首脳が初めて広島平和記念資料館を訪問するなど、核軍縮を進める一歩になることが期待されています。

また岸田総理は、広島サミットに招待されたファム・ミン・チンベトナム首相と首脳会談を実施しました。
外務省ホームページは、その概要を以下の通り伝えています。


1. 冒頭
岸田総理は、「日越国交樹立50周年という節目の年に、チン首相を広島にお迎えすることができ喜ばしい。『自由で開かれたインド太平洋(FOIP)』を実現していく上で重要なパートナーであるベトナムと緊密に連携していきたい」と述べました。
これに対しチン首相は、広島サミットの成功に祝意を表すとともに、「アウトリーチ国として参加できたことを嬉しく思う。両国の協力を更に促進していく」と述べました。

2. 地域・国際情勢について
岸田総理は、ロシアによるウクライナ侵略への対応について、「主権や領土一体性といった国連憲章の原則を守ること、そして、世界中のどこであれ力による一方的な現状変更は認められない」と言及し、これに対し、チン首相は「広島サミットにおいて、世界の平和と安定のため有意義な議論ができたことを歓迎する」と述べました
また、両首脳は、東シナ海・南シナ海情勢、核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応において、引き続き連携していくことを確認しました。

3. 二国間関係
岸田総理は、「今般、財政支援借款を含む3件の署名(※)ができたことは喜ばしい。今後も、日本の技術と知見を活かせる分野において、ODAを活用し積極的に支援していきたい」と述べました。これに対しチン首相は「ベトナムにとって、日本は第1位のODA供与国であり、ベトナムの社会経済発展のためにODAを活用していきたい」と述べました。
また、岸田総理大臣は、「多くの日本企業はベトナムを重視しており、投資環境整備に向けた取り組みの継続を期待する。本年3月に発表したFOIPの新プランの下、デジタル分野を含む高度人材の育成、工業近代化、スマートシティ等の推進に取り組んでいく」と述べました。 
これに対しチン首相は、「日本は重要な経済パートナーであり、日本企業からのベトナムへの更なる投資に期待している。インフラ分野、デジタル分野、人材育成分野等において、日本との協力を更に強化していきたい」と述べました。
さらに岸田総理は、地球温暖化に関して、「ネット・ゼロの実現に向け、アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)構想の推進を含め、ベトナムと一層連携していきたい」と述べました。チン首相は、「ベトナムは2050年にカーボンニュートラル達成を目指しており、日本を含む国際社会と連携していきたい」と述べました。
また、両首脳は、技能実習生や日越大学についても連携していくことを確認しました。
4. 結語
両首脳は、両国関係を更なる高みに引き上げ、共に日越関係を発展させていくことで一致しました。また岸田総理は、日本で開催される、日・ASEAN友好協力50周年特別首脳会議にチン首相をお迎えすることを楽しみにしている旨述べました。
※「新型コロナ感染症対応支援借款」、「ビンズオン省公共交通インフラ改善計画」、「ラムドン省農業開発インフラ改善計画(フェーズ1)」)


今後、日越両国の関係がさらに発展することを願っております。

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