▼　2021年 8月　活動報告 －理事長　森正暁 －

暑中お見舞い申し上げます。

東京五輪が終わりましたが、日本国内の新型コロナウイルスの感染状況は依然として深刻な状況にあります。会員の皆様のご安全、ご健康をお祈りいたしております。

ベトナムの 新型コロナウイルスによる一日の新規感染者は大幅に増加しており、８月８日に9，904人、感染者総数は２１万６千人、死亡は3,397人と過去最多を更新しました。
ベトナム国内では、食糧品や医薬品の購入、通勤を除き、家から出ることができない状況となっているほか、他人とは2メートル以上の間隔を空けなければならず、職場・学校・病院以外の公共場所では３人以上は集まることができません。また、葬儀も20人を超えて参列することが出来ないなどの制限がある状況にあります。

このような深刻な感染状況の中、ベトナムから東京五輪に男子１２名、女子１２名の選手が参加しました。　　
これまでベトナムは、2000年シドニー五輪テコンドー女子57kg級でトラン・ヒエン・ヌンが銀メダル、2008年北京五輪重量挙げ男子56kg級でアン・ホアングが銅メダル、2012年ロンドン五輪重量挙げ男子56kg級でルクオクトーン・トランが銀メダル、2016年リオデジャネイロ五輪射撃でホアン・スアン・ビンが10mエアピストルで金メダル、50mエアピストルで銀メダルを獲得しています。
東京五輪には、リオデジャネイロ五輪でベトナム史上初となる金メダルを獲得した男子射撃のホアン・スアン・ビン(46歳)が引き続き出場しますが、今大会の射撃競技ではベトナム唯一の出場選手です。同選手は金メダル、銀メダルを獲得したことにより国民的英雄となっています。

今大会は終了しましたがベトナムの選手では、陸上競技400Mハードルにクアック・ティ・ランがベトナム人の陸上選手として史上初の準決勝に進みました。しかし残念ながらメダルには届きませんでした。

今大会のベトナム選手のメダル獲得はゼロに終わりました。次回パリ大会に期待したいと思います。