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2020年2月 活動報告

▼ 2020年 2月 活動報告 -理事長 森正暁 -

もっとも寒さの厳しい季節になりましたが会員の皆様にはいかがお過ごしでしょうか。 お見舞い申し上げます。

小泉進次郎環境相は、1月の閣議後記者会見で、三菱商事が主導し、政府系金融機関の国際協力銀行(JIBC)が融資する、ベトナムの石炭火力発電所「ブンアン2」の建設計画について、異例の反対意見を表明しました。地球温暖化対策を妨げるとして問題視されていることも踏まえつつ、日本以外の国(米国、中国)の企業が建設を担当し、政府の輸出要件に反することを理由に挙げ、「国際社会から批判を浴びながら、海外メーカーが建設する発電所に日本の公的資金が投入されるのはおかしい。国民、国際社会の理解は得られない」と述べたものです。

 日本政府は、最新鋭の発電設備導入など一定の要件を満たせば、発展途上国の石炭火力発電所建設を支援する方針ですが、小泉氏は、今後、関係省庁と支援の在り方を議論する意向を示しました。

一方で、2019年6月、ベトナムの原子力専門家や技術者らが、化石燃料の値上がりなどによる電力不安に備え、2016年11月に白紙撤回された原子力発電所建設計画の再開を同国政府に求める提言をまとめましたが、東京電力福島第1原発事故を背景に見送られた計画の復活を促す動きは異例であり、注目を集めました。

 先般開催された「世界経済フォーラム(ダボス会議)」では、16歳の環境活動家グレタさんの演説が取り沙汰されましたが、環境問題が主要テーマとなりましたが、今後の日本政府並びにベトナム政府の対応が注目されます。

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