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2019年7月 活動報告

▼ 2019年 7月 活動報告 -理事長 森正暁 -

例年より相当遅れましたが、近畿地方も梅雨の季節になりました。昨年は7月初旬に西日本豪雨災害が発生しました。今年は災害のないことを祈っておりますが、日頃から万一への備えをしておくことも大切だと思います。会員の皆様の安全をお祈りいたします。

 残念ながら、最近は在日ベトナム人の犯罪が注目されています。 在日ベトナム人の数は約26万人で、外国人全体の10%程度に過ぎません(2017年末)。しかし今、外国人犯罪の約3割をベトナム人が占めています。特に留学生の犯罪が多発しています。
 ベトナム人留学生の数は2017年末時点で7万2268人に達し、5年間で8倍以上に急増しています。一方、刑法犯で昨年検挙されたベトナム人のうち、留学生は約41%を数えました。ベトナム人留学生の急増が、犯罪の増加を招いているのは明らかです。ではなぜ、彼らは犯罪に走るのでしょうか。 実はベトナム人留学生の多くは、勉強よりも出稼ぎを目的に来日している実態があります。日本で留学ビザを取得すれば、週28時間以内のアルバイトが許されることから、そこに目をつけ、留学を出稼ぎに利用する、いわば“偽装留学生”が急増中なのです。
一方、日本側も“偽装留学生”がビザを取得する際のカラクリについて承知のうえで彼らを受け入れています。日本では現在、低賃金、重労働の職場における人手が圧倒的に不足していることから、そのような仕事を担う労働者として彼らを利用しているのです。 しかし、現状を放置していれば、ベトナム人による犯罪は増え続け、やがて深刻な社会問題になることが懸念されます。これは、友好、信頼を深める両国にとって非常に憂慮すべき課題であるといえます。
日本・ベトナム両政府が問題意識を高めてこの課題を早急に取り上げ、受け入れ企業へ周知徹底し秩序ある対応を求めるなど、有効な予防策を講じることが必要だと考えます。当センターにおいても、セミナーの開催などを通じた法令順守のための啓発活動を行っていくこととします。

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