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2016年 6月 活動報告

▼ 2016年 6月 活動報告 -理事長 森正暁 -

 

 爽やかな5 月が終わり、いよいよ梅雨と酷暑の季節がやってきます。国際的にも国内的にも、 景気の状況は梅雨の印象を保持し続けているようです。じめつく空気を吹き飛ばすような前向きの衝撃が欲しいところです。

 

 ベトナム現地では、5 月の下旬から何か積極的な印象を与えるニュースが続きました。特に国会代表選挙の後、アメリカのオバマ大統領が23 日から25 日までベトナムを訪れ、党書記長、国家主席、首相らと会談。その中で、ベトナムへの武器禁輸を全面的に解除するとの意向を明らかにしました。これによって、南シナ海で実効支配を強めつつある中国にはかなり強烈な牽制が加えられると見られ、今後のアジア地域の安全保障にとって効果的な一撃になりそうです。『冷戦の遺物』ともいえる障壁が消えた意味は大きく、まさかの場合にも中国側に慎重さを促す効果がありそうです。

 

 そのような空気の中で、グエン・スアン・フック首相は26 日から28 日まで日本を訪れます。フック首相は訪日を前にして、日本の新聞各紙やテレビを前にした記者会見で、今後の日越両国の関係がさらに強化され、日本の投資や経済協力が推進されることへの期待を明らかにしましたが、文字通りさらに日本への期待が具体化することは間違いなさそうです。
 当経済交流センターとしましても、これまでにもまして一層忙しさが加わると思います。まずは5 月中旬ベトナムを訪れたJR 西労組の交歓旅行のようにベトナムへの視察旅行の企画を実現化することがひとつです。続いてホーチミン市の中小企業振興センターのフンさんとの連携の下に、これまでとは違った現地企業の育成を制度面で図る努力が欠かせません。第3 に、以前の繋がりから話を持ち込んでもらった、元総領事館員のグエン・カイン・ルオンさんの企画にあるかなり大規模なインフラ建設の話も、今や時流に乗ったテーマと言えるでしょう。どれからでも、とにかく話を具体化することが求められているようです。

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