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2016年6月のベトナムの動向

★2016年6月

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5 月22 日の日曜日は、国会代表と各級人民会議代表の選挙が行われ、この業務を担当する部門は大変忙しい一日になったようですね、

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日本でいえば、総選挙と一斉地方選挙を一日でやろうということですから、多忙を極めるのも無理はありません。何しろ選出されるのが、国会代表は定員500 人、省級人民会議の代表が3,918 人,県級人民会議代表が24,993 人、村級代表が実に294,055 人に上ります。5 年に一度の選挙ですから、手慣れていると言っても実施は大変です。投票所も山岳部では大変な僻地まで足を運ぶわけですから、まことにご苦労なことです。

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選出された代表によって、早速7月には国会が開かれ、TPP 協定の批准という重要事項を審議しなければなりませんが、その前に、投票日が終って早々にアメリカのオバマ大統領のベトナム訪問という大ニュースがありました。

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オバマ氏は日本で開かれるサミット会議出席の途中、ベトナムに立ち寄ったものですが、ベトナムでは予想外に重要な発表がありました。

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ベトナムへの武器禁輸を全面解除というアメリカ側の発表ですね。

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これが中国側に圧力を与えるのは間違いのないところで、問題はこれによって南シナ海の状況が平穏になるかどうかということですね。

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その辺は安易な予測を許さないところで、事態の平穏化が何より望ましいところです。

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先の国会で新しい5 か年計画が決定され、その出端を挫くように、今年第1 四半期の経済成長が目標に及ばない状況が明らかになり、それでもフック首相は安易に目標数値を変更しないという決意を示しました。今年後半の経済成長加速の努力は激しさを増すと考えられます。

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その点からいっても当面の国際情勢、特にアジアの情勢が平穏であることをベトナムは切望していると思われます。

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最近のニュースで、中部ズンクワットに大規模な石油貯蔵施設を設けるということが明らかになりましたが、ベトナムとしてもなにより平穏な国際情勢の中で経済建設にまい進したいというのが本音だろうと思われます。

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