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2011年 5月 活動報告

▼ 2011年 5月 活動報告 -理事長 森正暁 -

 

 東日本大震災から2ヶ月近くが経ちましたが、福島第1原子力発電所の事故により、まだ現地は復興までも至らない状況が続いています。単に1地方の天災というにとどまらず、日本経済のあり方にも深刻な後遺症が残ることでしょう。それでも毎日の生活は続き、その中で新しい展望が模索されています。

 ベトナム現地では、5月下旬に迫った国会代表・人民会議代表の選挙の準備が毎日のニュースの中心となっています。ベトナムでもなお収まらない物価騰貴の状況を打開する努力が続いていますが、いろいろな資料を参照して見ますと、短期間の一過性措置ではなく、経済再構築の腰を据えた取り組みが進められているようにも思われます。今年度のベトナム経済は、これまでになく積極的であると同時に複雑な動きを見せるかもしれません。

 このような現地の情勢を皆様にもご説明するために、当経済交流センター・ハノイ駐在事務所の代表でもあるロータス証券のファンド運用管理会社会長ファン・トアン・ソン氏に来日してもらい、投資説明会などを行うことにしました。ソン代表は5月20日に来日し、ほぼ1週間にわたって現在センターがお世話している進出計画企業の訪問や提携している証券会社との懇談を予定しています。

 国会代表選挙の後、ベトナム政界は新指導部・政府閣僚選出をはじめ大きな変化を見せることになります。過日の総会に当り、ベトナム現地にしっかり根を下ろした体制を承認していただきましたが、まさにこの組織方針が役立つ情勢になりそうです。

 折から当センターに、ベトナムへの進出を考える企業の相談が数多く持ち込まれています。複雑な情勢の中で当センターの真価が問われる時期が、近づいてきたようです。

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