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2013年8月のベトナム動向

★2013年8月

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 先月は国会での国家指導層への信任投票でひと騒ぎになりましたが、7月は如何ですか。

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 7月は珍しく穏やかなひと月でした。政府が最も力を入れている国内景気の推進問題は、上半期の国内総生産(GDP)成長率が前年同期比で4.9%と、決して高くはないですが次第に伸びを見せていることが挙げられます。輸出も上半期で620億ドル、前期比16.1%の伸びです。

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 インフレ傾向の制圧という点ではどうだったでしょう。

-B-
 6月の消費者物価指数は前月比で0.05%のアップ。上半期の指数の動きは2.4%のアップという状態です。これまで指数を押し上げていた医薬品・医療サービスがやっと目立たない程度の動きになったのに対し、相変わらず食糧・食品の価格が下がり気味で、全体としては物価がベトナムほど安定している国は少ないと言われるほどの状態です。

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 金の相場やドルの交換レートはかなり変動しているようですが、経済全体を押し上げる動きはどうなっていますか。

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 7月9日からいよいよスタートするというのは、例の不良債権買い取り会社のことです。これでもって商業銀行は不良債権を安心して処理することができ、金融界全体に活気が出てくると期待されています。

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 これまで環境としては次第に整備されながら、企業の動きがもう一つ伸びないという状態が続いているわけですが、これを何とかしないといけませんね。

-B-
 6月が過ぎて上半期の外資誘致が100億ドルを越え、業界としては家電,衣料などが好転し始めたという観測が広がっています。輸出関係でもやっと外資系だけでなく国内企業も活発化し始めたようです。アメリカとのTPP交渉も年内早くに妥結との見通しです。

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 結構な見通しは良いですが、その反面、6月には2回にわたってガソリン小売価格が引き上げられました。どうなっているのでしょうね。

-B-
 これは手厳しい指摘です。物価全体に影響する引上げは、市民に分かる様な説明が要りますね。

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