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2011年11月 活動報告

▼ 2011年11月 活動報告 -理事長 森正暁 -

 

 始めにお知らせしなければならないこととして、当日本ベトナム経済交流センター会長の人見美喜男氏が11月2日午前10時17分、入院先の京都済生病院で亡くなられました。78歳でした。当センターの創立者であり、今日までのセンターの活動基盤を確立された功績は大きなものがあります。ほんの先日まで、センターの活動を気にかけ、病床から種々の助言を寄せてこられたことを思うと残念でなりません。心からご冥福を祈ります。

 

 さて、ベトナム現地では10月は大きく政局が動きました。上旬から中旬にかけてグエン・フー・チョン党書記長が中国を訪問し、胡錦涛党総書記との会談で南シナ海の領有問題に話し合いによる解決の方向を確立。片やチュオン・タン・サン国家主席はインドとの会談を成功裏に終えて、外交面での大きな成果を獲得しました。下旬からは第2回国会が始まり、混乱が続く世界経済の中でグエン・タン・ズン首相は来年度の経済成長目標を6%台に設定。ベトナムの多難な行く手をめぐって論戦が続いています。

 

 このような情勢の中で,当日本ベトナム経済交流センターとしましても日本、ベトナム両国の経済協力を一層進めるための布石を打ちつつあります。この月も海外進出を志す諸企業に数多くの情報を提供し、また主体的にベトナム事情を学ぼうとする諸団体には講師の紹介などに努めています。その一つに10月27日の宝塚市国際交流協会主催「ベトナムを知る」講演会への後援があります。この団体は系統的にベトナムへの関心を深める活動を続けており、かねがね敬服しているところです。

 これから年末にかけても、ベトナムから多くの視察団、研修団が来日することでしょう。何より11月にはグエン・タン・ズン首相の来日が予定されています。ますます深まる両国関係の中で、当センターも人見会長の遺志を継いで、思い切り課せられた役割を発揮する決意です。

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