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2009年9月のベトナム動向

 

★2009年9月

A-世界の経済不況はまだ明るさをとりもどすところまで来ていませんが、ベトナムもその中で苦闘を続けているのでしょうね。

B-今年上半期で経済成長率は 3.9% にとどまり、下半期の回復が期待されたのですが、なかなか急速な回復は難しそうです。それでも7月は工業生産高が次第に高まり、サービス部門も健闘を続け、農業生産も自然災害の続く中で何とか安定した実績を見せています。消費者物価指数は前月比0.52%の上昇です。

A-しかし、輸出と外資誘致は国際的な相手があるだけに伸びが難しそうですね。

B-確かに、輸出入を担当する工商省では、輸出が前年同期比13%のマイナスという状況の中で年間目標を達成しようと思えば年末まで毎月10億ドルの上積みをしなければ目標に届かないとして、実際には目標達成を締めているように見えます。ただ、計画投資省では、輸出の低迷には同意しながらも、それでも経済成長率は5%の目標に届くと、強気の姿勢を崩していません。政府としては、特に妙策があるわけでなく、従来の景気刺激策を続行するとの態度です。

A-問題が世界の経済情勢にあるだけに、国際景気の回復が早いことを祈るばかりですが、外資誘致も厳しい中で、他に何か変わったニュースはあるでしょうか。

B-今年の4月1日にベトナム全国の人口家屋総調査が行われましたが、8月13日にその第1次集計が発表されました。それによると、4月現在のベトナムの人口は85,789,573人で、この10年間の平均人口増加率は1.2%ということです。東南アジアでは第3位、世界で13位の人口をもつ国ということですね。

A-やはり大都市への集中が激しいのでしょうか。

B-ホーチミン市が712万人、ハノイが645万人というところで、ハノイは旧ハタイ省が加わっているでしょうから、それほど急激に増えてはいませんね。

A-ベトナムがカンボジアに対して変わった援助を進めているというニュースを聞きました。

B-カンボジアでは国営航空会社としてアンコール航空というのをスタートさせますが、ベトナム航空がこれに対して、資本の49%を出資し、航空機2機を貸与、そのほかフライトの運行、技術面、営業面、乗員訓練に至るまで、両者が相互協力ということですが、実際にはベトナム航空の持ち出しでしょう。

A-それでもかつてのカンボジア航空の復活となるのはうれしいことです。

B-確かにその通りで、やがてはラオスも含めてインドシナ3国の航空会社が活躍することになるでしょう。

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