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11.62015
2015年11月のベトナムの動向
★2015年11月
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10月20日から第10回ベトナム国会が始まりました。今度の国会はなかなか重要な役割を持っているようですね。
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その通りです。5年ごとにベトナム政界は節目を迎えますが、今度の国会では現行5か年計画の評価と来年から始まる新5か年計画を併せて審議し、5年間の方向を決めるわけです。勿論、今年いっぱいの2015年度の計画遂行状況と来年2016年度の発展計画は、それぞれの5か年計画の中で独立的に扱われています。
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今年の計画遂行はいまのところ、大変好調だと聞いていますが・・。
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今年度の経済成長は大きく伸びて、6.7%と見こまれています。物価上昇は2%以下、不良債務比率は3%以下の見込みです。雇用も136万人を確保したとされています。
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それでは申し分ないではないでしょうか。
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弱いのは貿易と民間企業活動ですね。輸出は特に強いはずの農業部門で勢いがなく、伸びは1桁台で、輸入がそれを上回っています。つまりは入超が常態化しているというのが今の泣き所です。
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それでは経済成長の勘どころで勢いが出ませんね。
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これは次期5カ年計画に引き継がれる問題でしょう。もう一つの企業活動ですが、ようやく企業の新規設立数も増えているものの、輸出にも関連することですが国内企業は入超、外資系企業は出超という状況です。今の国際経済も決して好調ではなく、ベトナムもこれを打ち破るほどの強みを発揮しかねていますね。
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それでは問題の公共債務も急速には減っていかないですね。
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政府としてはまだまだ不完全なインフラ建設も進めなければなりません。資金不足の経済建設をカバーするために、今のところは外資誘致に力を入れているようです。
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ここまで進めてきた経済建設を何とか成就させてやりたいと言う気がしますね。
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ズン首相は国会への政府報告の中で、かなり思い切った国内経済の欠陥を抉り出し、政府部内でも実際には市場経済とはいうもののそれを正確に認識している人はまだ少ないとさえ言いきっています。早く活力を発揮してほしいですね。