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2015年 11月 活動報告

▼ 2015年 11月 活動報告 -理事長 森正暁 -

 

 初秋の関西地方は珍しいほど天候に恵まれ、各地の行楽地は内外の観光客で賑わったようです。会員の皆様のお仕事は順調に運んでいますでしょうか。

 

 ベトナムでは10月20日から第10回国会が開かれ、1か月余りの会期でこれまで5年間の5か年計画の評価と新たな5か年計画の審議が始まっています。国家財政の立て直しともいうべき努力が払われた結果、公共債務が急速に増え、前国会でも問題になりましたが、この問題は今国会にも引き継がれています。その突破口として重視されているのが外国からの直接投資の誘致です。外資誘致は財政面だけでなく、先進国の技術導入にも効果を発揮します。生産面だけでなく、管理技術、経営技術にも好影響を及ぼすとの見込みがあります。
新5か年計画の間にベトナムを開発途上の農業国から現代的な工業国にするという目標は、打ち出されてから数年がたっており、いよいよその具体化が向こう5年間に図られるという時期に入りました。グエン・タン・ズン首相の政府報告では、新5か年計画の目標として平均6.5—7%の高度成長持続が掲げられています。これらの課題を見渡しますと、今度の国会はなかなか重要な役割を持っていることが分かります。

 

 外資誘致の意気込みは、最近のベトナム外交機関の動きにも明らかになっています。大阪駐在の総領事館は投資勧誘のセミナーを11月6日に行うことを発表し、参加企業を募集しています。また東京のベトナム大使館では11月12日、日本アセアンセンターの肝いりで中部のダナン市からの代表団を迎えての投資誘致セミナーを開催する予定です。
新5か年計画に基づく投資誘致の努力が実を結ぶよう、当経済交流センターも当然ながらこれを支える活動を展開しなければなりません。会員の皆様もこの活動に注目していただき、当センターの活動を支える活動にご参加いただけるよう願って止みません。

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