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2014年2月のベトナムの動向


★2014年2月

-A-
テトを目の前に控えて、例年なら市場は大きな繁忙になるところですが、今年の様子は如何ですか。

-B-
もちろん市場の商品群要は大きく伸び、テト必須商品の売れ行きは順調ですが、昨年12月の消費者物価指数が前月比0.51%の上昇という
数字に表れている通り、クリスマスが過ぎてテト目前の需要増というにはやや平穏に過ぎますね。

-A-
年が明けて昨年の経済実績が次々発表されていますが、主な指標ではどうなんでしょう。

-B-
先ずGDP(国内総生産)が目標の5.5%を僅かに切って 5.42%、一人当たりのGDPが1890ドル。輸出の伸び率は15.4%、出超は8.63億ドルで輸出額の0.07%。外国人訪問者数747.2万人で10.6%の伸び。消費者物価指数の動きは昨年年初から年末までで6.04%の上昇(10年来の低さ)と言ったところでしようか。

-A-
GDPが目標5.5%のところを僅かに下回って5.42%というところは惜しまれますが、それでも2012年は上回っていますよ。

-B-
その通りで、全般に決して悪くないんです。

-A-
ズン首相はこの状態からどのように努力のポイントを絞るというのですか。

-B-
ドイモイがスタートした時に比べて、我が国経済の競争力はあまり伸びていないというわけです。

-A-
確かに当時は経済成長率が10%をはるかに越えるテンポで経済が成長・拡大しましたね。

-B-
それに匹敵する成長を実現する力が足りない。だから今年は強力なドイモイを推進する機会と捉えて、頑張ろうというわけです。これは必
ずしも量的な拡大ではなく、質的な発展を意味すると首相は訴えます。

-A-
単純に頑張ればよいということではないとすると、その方がなかなか難しいと言わざるをえません。

-B-
その典型的なものが農業生産の立ち遅れだということで、新年メッセージの中でも“新農村建設”ということが非常に強調されています。大体ドイモイ路線が実行されたのは先ず農業からでした。同じように今年の場合も、農業が一つの焦点になるのかもしれませんね。

-A-
確かに難しいですね。

-B-
本当にそう思いますよ 。

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