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2016年2月のベトナムの動向

★2016年2月

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ベトナム共産党の第12回大会が何時開催されるのか、気をもみましたが、1月20日から約1週間の開催と決まり、会議日程も公表されて、
討論が続いているようですね。

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今度の大会は昨年末に続いて1月に入ってからも中央委員会が行われ、大会運営には大層注意深い準備が行われたようです。中央委員会報告に立ったグエン・フー・チョン書記長は、この大会はドイモイ30年を振り返り、前11回大会以来5年間の総括、2016―2020年の新5か年計画の決定、新しい第12期の中央委員会の選出という任務を持つと述べましたが、それとともに新中央委員の中で選出される政治局など党中央機構の人事確立に随分準備を重ねたようです。

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一説にはこの大会で新たな政治局員が選出されるが、これには今までの国家主席、首相などが含まれていないという憶測があり、引いては党中央の中で一種の対立があるのでは、という説が海外から出されていました。

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党内対立とは海外メディアから良く出てくる憶測ですね・・・。

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つまりは中国がらみの観測記事ですが、東シナ海紛争で対中国姿勢に強弱二つの流れがあるという見方ですね。

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それはちょっとうがち過ぎの感があります。記事に挙げられている国家指導者はほぼ同年齢で、活動継続すれば年齢制限に引っかかる立場です。また強弱二つの対中姿勢というのは、どのベトナム人も抱えていることでしょう。ここは素直にベトナムの党の言い分を確かめるべきではないかと思いますね。

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さて、大会問題とは別に、改めて昨年1年間は良くやったという感じがあります。しかし今年はそれなりに待ち受ける問題は大きいですね。

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確かに厳しい内外情勢の中で、経済成長率が6.68%というのは大きな成果です。また言われるように今年の課題も大きいですが、何といってもまずPPT問題がありますね。最近の貿易収支では、輸出の伸びの鈍さと入超の増加という傾向もあり、5月の総選挙後の国政運営の課題はなかなか大変なものがありそうです。2020年には近代的工業国入りという巨大な目標があるわけですから。

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