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2.122015
2015年2月のベトナムの動向
★2015年2月
-A-
テトが済まないと新しい年度に
入った気がしないとベトナムの人た
ちは言いますが、現地では計画投資
省などから昨年の年間経済実績が
次々に発表され、今年も頑張れと促
されているようですね。
-B-
その通りですが、今年はとりわ
け今の5 か年計画の最終年度に当た
り、この総括と次の5 か年計画の立
案で、担当のお役所では大忙しとい
うところでしょう。
-A-
昨年のGDP(国内総生産)の成長
率は5.98%。2012 年、2013 年より
も高いと評価する人が多いですね。
-B-
確かに世界的には好景気という
わけではなく、特にEU 諸国では景
気刺激策をいろいろ講じたり、ギリ
シャの緊縮政策の反発が強かったり
している最中ですからね。ベトナム
では今年の成長目標を6.2%とする
ことが国会で決議されています。そ
していよいよ2020 年に向けて飛躍
しようと決意しているところですか
ら、難しい宿題を解決しなければな
らないということです。
-A-
新年に当たっての首相の決意乃
至は国民へのメッセージは出されて
いないようですね。
-B-
それは気づきませんでした。ご
く最近にベトナム共産党の中央委員
会総会が開かれましたが、その他に
全国的な政治的会議というのはあり
ません。それだけに次の経済発展5
か年計画立案の難しさがあるのでは
ないかと推察するのですが。
-A-
そうなると、新しい動きという
のは少なくとも2 月19 日のテトを
待つほかはないということですね。
日本との関係でいえば、ハノイ国
家大学の中に建設される日越大学と
いうプロジェクトは面白そうですね。
-B-
昨年暮れの12 月20 日にこの大
学建設が着工され、チュオン・タン・
サン国家主席も起工式に顔を見せた
そうですが、日本の政府開発援助を
中心に工費が賄われるそうです。面
白いのはその教育研究内容で、ナノ
テクノロジー、新材料技術など、高
度技術分野が含まれるほか、気候変
動、宇宙科学などの先端分野の教育
研究も加えられるそうです。
-A-
この大学に日本の大学での研究
内容が反映され、気鋭の学者がハノ
イで講義するようになればですね。
-B-
使用言語には日本語も含まれる
と聞いていますよ。