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2013年12月のベトナム動向

★2013年12月

-A-
11月 29 日の国会閉幕の日まで憲法改正、土地法修正法の審議が行われ、採択に至りました。元来、1か月というのが通常の国会会期ですが、
審議日程が10 日近くも長くなり、 その日程の最終日まで法案審議というのは異例のことですね。

-B-
そうなんですよ。おかげで閉幕日恒例の議長挨拶も、改定憲法、土地法修正のほかはほとんど他に触れられることなく、あっさりしたものになりました。

-A-
それで審議の内容は如何でしたでしょうか。

-B-
新しい憲法で目に付くのは、人権、人民主権が強調されたこと、共産党の国政指導についても人民への責任が明確化されたことなど、予想通り
ドイモイをさらに一歩進めた感じです。本会議の票決結果は票決に不参加の代表を除いて 97.59%の賛成。反対ゼロと言う結果でした。 憲法改定は今年1月の草案発表以来、
全国でシンポジウムや専用ウェブサイトによる意見が集められ、国民投票に近い結集が図られたと言えるでしょう。施行は来年元且からです。

-A-
来年度の経済発展計画や全国農村に関心が高かった土地法の修正案も採択され、懸案が一掃されたような感じですね。その他の動きは如何ですか。

-B-
副首相の増員が承認され、ファム・ビン・ミン外相、プー・ドック・ダム官房長官の二人が新副首相になりましたが、これはグエン・ティエン・ニャン現副首相が祖国戦線中央委員会の
議長に就任するので、実際の増員は一人です。外相は兼任です。

-A-
政界の動きから離れたところは如何ですか。

-B-
悪いニューースとまずまず良いニュースがあります。一つは中旬に台風の余波で中部各省で大雨があり、死者・行方不明併せて40人の犠牲者が出ました。勿論他の被害も大きいものです。
もう一つは10月の消費者物価指数が前月比 0.49%アップ。年初からの指数は5.14%上昇で、どうやら年7%以下という目標が達成できそうだと伝えられています。

-A-
できるだけ好成績を上げて、良い新年を迎えたいものですね。

-B-
全くその通りです。

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