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11.62012
2012年11月のベトナム動向
★2012年11月
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10月22日から今期第4回国会が始まりましたが、首相の政府報告が何となくいつもより元気がないような印象を受けました。
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それはそうでしょう。最も注目される成長の主要指標“経済成長率”が当初の目標を大幅に下回り、通年で5%を超えるかどうかという状態です。世界中が景気後退に喘いでいる中では仕方がないのですが。
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加えて国有経済集団、ビナシン(造船)、ビナライン(海運)で乱脈経営が明らかになり、政府の指導責任が問われていることがありますね。
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10月はじめから15日間にわたってベトナム共産党の中央委員会が開かれ、ここでその問題が徹底して論議されたようです。その内容は詳しく公開されていませんが、この会議を受けての国会だけに、報告に元気がないのも無理はありません。
経済不振は当然国家の税収減、歳入減ということになり、公共投資を集中して景気を刺激するにも限界があるということですね。それでなくとも景気支持のために減税や納税猶予をしている中ですから。
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少し明るいニュースはないのでしょうか。
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経済不振の中でも輸出は好調で、9月段階で前年同期比18.9%増加という実績です。輸入はそれほど増加はせず、おかげで貿易赤字は問題にならないほど小さくなりました。それが国家の外貨予備を増やし、国内通貨の相場も高める結果となっています。
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世界的に食糧が高騰している中では、米の価値は高まりますね。
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総じて農産物の輸出実績は好調で、今年も米輸出は新たな記録を作るかもしれません。それと9月の消費者物価指数が俄かに2.2%と急上昇しましたが、これは医薬品・医療サービスの高騰、新学期教育費の増大という原因がはっきりしています。
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もう年末までいくらもありませんが、景気が悪いなりに安定したクリスマスやテト準備の季節になってほしいですね。
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政府もそれだけは絶対に確保したいという意気込みで、最後の四半期の経済指導に集中する構えのようです。