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2012年 9月 活動報告

▼ 2012年 9月 活動報告 -理事長 森正暁 -

 

 お盆が過ぎ、秋の彼岸も近いというのに、この残暑の厳しさはどうでしょう。特に8月は台風に拠らずとも方々で集中豪雨があり、日頃災害の少ないとされる地方でも、思わぬ被害が出たところがあります。最近、ハノイを訪れた人が意外な涼しさを感じたというほど、今年の8月の猛暑は応えました。

 ベトナム現地では、特に目立った動きはなく、ベトナム政府はなかなか回復を示さない国内景気の立ち上がりを促すのに懸命というところです。6月に続いて消費者物価指数がマイナスを示したのも、インフレ対策の効果を喜ぶより、景気の勢いの無さを憂う識者が増えている状況と言えましょう。

 

 しかし、減免税や金利引き下げなどの景気刺激策によって鉱工業生産指数もようやく上向きになったと聞きます。大都市でも地方でも、貿易振興や投資誘致に閣僚、地方政府幹部、大企業経営者らが外国まで出掛けることが増えています。

 当日本ベトナム経済交流センターにも、投資誘致の機会を作ってほしいという、中部ビンディン省政府からの熱心な要請がありました。これに応じて、
9月18日には大阪国際会議場でビンディン省投資懇談会を計画し、関経連や大阪商工会議所を通じて経済界の人々にアピールします。翌19日には堺商工会議所で、在大阪ベトナム総領事館や現地事情に詳しい専門家による投資セミナーを開催する予定です。その間、代表団には大阪港を見学してもらおうと考えています。ビンディン省は産業的にはこれといった特徴はありませんが、中部の伝統ある港湾都市クイニョンが同省の省都です。ベトナム政府も中部沿海地方の振興には一貫して力を注いでいます。従来の大都市近郊とは違った新鮮な投資対象地域と言えるでしょう。

 9月は2日の建国記念日を中心に、ベトナム全国の動きが盛り上がる季節です。大阪でも記念日を歓迎する催しがあり、当センターもこの動きを応援しようと考えています。

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