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2011年 1月 活動報告

▼ 2011年 1月 活動報告 -理事長 森正暁 -

 

 明けましておめでとうございます。

 昨年中は、当日本ベトナム経済交流センターの事業にひとかたならぬご指導、ご支援をいただき、まことに有難うございました。本年も相変わりませず、一層のご鞭撻、ご協力を賜りますよう、心からお願い申し上げます。

 

 今年、2011年はベトナムにとって意義深い年となります。今年から始まる経済―社会発展10年戦略(2011―2020)、新しい5カ年計画(2011―2015)の初年度となるからであります。ベトナム共産党はこの1月に第11回党大会を開きますが、そこでこれらの長期計画が決定され、やがて国会や政府で肉付けされることになります。

 ここで会員の皆様にお勧めしたいのは、これらの長期計画についてぜひとも研究していただきたいということであります。5年先、10年先のベトナムがどのような国になるのか、それに至るまでにどのような施策が講じられるのか。ベトナムに進出し、あるいはこの国と経済協力を進めようとする限り、その見通しの背景となるこれらの長期計画を把握しておかれることが重要だと考えるからです。

 

 昨年12月にハノイで開かれたベトナム援助国会議は、この国の1人当り国民総所得が1,000ドルを越え、世界銀行の基準による中所得国となったと認定しました。  ベトナム戦争が終結してから約40年。ゼロ以下の厳しい状態から出発して最貧状態を脱し、ここまで国土建設を進めたこの国に敬意を表さずにはいられませんが、同時に10年後には基本的に工業国の仲間入りを実現することが目標となっていることが注目されます。低賃金の安価な労働力を提供する国という認識は、早晩改める必要が生まれるでしょう。現に、今年もまた最低賃金の引き上げが行われるとのニュースも届いています。

 いわばこの国の経済発展は新しい段階に入ろうとしているように思えます。とすれば、この国との経済協力も新たな形を取らなければならなくなります。アジアの情勢はなかなか複雑ですが、その中で変化の早さ、進歩の速さに注目し、新たな協力のために当センターも尽力しなければと考えています。

 引き続きこの国の歩みを伝えるために、当センターは奮闘する決意です。皆様とともに、今年のセンターの活動を進めたいと心から願っています。

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