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2008年10月のベトナム動向

★2008年10月

A-7月に続いて8月も物価指数上昇は1%台に収まり、ベトナム経済の困難もこれで山を越えたと言われますが、いかがでしょう。

B-いやなかなか。そうは簡単に言えません。確かに金融・通貨事情は安定を取り戻し、工業生産も16%強の伸びを維持し、輸出や外資誘至は大きいに好調を保っていますが、政府の見方も「マクロ経済の安定」は正しい軌道に戻ったというだけで、万事目出度とは言っていません。

-ではどんな問題が残っているのでしょうか。

B-物価指数が落ち着いたとは言っても、もれまでの20%を越える値上がりが帳消しになったわけではありません。大きく落ち込んだ国民の実質所得の回復をどうするかという巨大な問題があります。これは一朝一夕に解決するのは難しいですが、値上がりの影響でぐんと遅れた公共投資事業もまだそのままです。何より、世界経済の中心に位置するアメリカ経済の金融不安は見通し不透明です。インフレは物陰に隠れただけで、事があれば牙をむくでしょう。

-なるほど。物価動乱の傷跡は深いというわけです。年末までの景気回復は見通しが難しいですね。

-この間、物価騰貴の影響を受けた産業も、なかなか広く、多数に上がりますね。中でも観光産業は国内の物価値上がりと国際的な不景気で、どうやら今年度の観光客誘至目標は未達成に終わりそうな気配です。

-そう言えば、ホーチミン市内の高級ホテルは軒並み客室稼動率が大幅に落ち込み、途方にくれているという話を聞きました。

-もうひとつのもんぢあは環境保護のための公共事業が大きく遅れ、河川の汚れが廃水処理施設の建設が進まず、バリアーブンタウ省のチバイ川では、河口の港湾の汚れがひどいため、外国の船舶が寄航を渋っているということです。

-公共事業の渋滞は、例えばホーチミン市内の交通渋滞の緩和にも障害となるでしょう。ところで、日本のODA資金が後押ししている市内の東西高速道路の工事も、種種問題を起こしているようですね。

-先ごろ国家銀行ホーチミン市支店の建物に、工事の影響で損傷が生じたというニュースがありましたが、それより大きいのは、例のサイゴン川トンネルのコンクリートユニットにひび割れが生じて、安全性が懸念されていると報じられています。工事を担当しているのも日本企業ですから、ぜひ早急に解決してほしいものです。

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