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2007年2月のベトナム動向

★2007年2月

A-暦通りの年度を採っているベトナムでは、年が明けると前年の色々な実績が明らかにされますが、その内容は好調なようですね。

B-経済実績は昨年末の政府閣議で明らかにされたのですが、年間の経済成長率は8.2%、輸出総額は400億ドル、外資導入額は100億ドル、物価上昇率は成長率と下回る6.6%と、申し分のない成績になりました。

A-経済成長は特に昨年後半が急上昇という感じでしたが、この上昇気流に乗って今年は8.5%以上の成長目標を揚げています。

B-政府は早速1月8日に全国各省の人民委員会、人民会議の代表を集め、閣僚や中央省庁のトップも出席して全国会議を開きましたが、そこでも先ずこの高度成長確保が課題となり、これに行政改革、汚職撲滅を併せて3大任務として提起されました。

A-新年早々から重要会議というわけですが。これだけでなく、ベトナム共産党も1月半ばから第4回中央委員会総会を開きましたね。

B-これの方がさらに大きな問題を取り上げており、まず今年行われる国会代表選挙の万全の準備、党と国家の抜本的機構改革、WTO加盟後の経済政策、それに2020年までの海洋戦略があります。

A-これはなかなか重大な内容ですが、おそらく次の国会で具体的な問題提起が行われるでしょう。今年だけでなく、それ以降にもまたがる課題ですね。

B-中でも注目されるのが、2020年までの海洋戦略です。 近代的な工業国家に脱皮するというのは大目標ですが、強力な海洋国家にならなければ近代的工業国にはなれないとノン・ドック・マイン書記長は強調しています。

A-これではお役人や幹部諸氏は、2月中旬のテトを控えてのんびりするわけには行きませんね。テトといえば、昨年の好実績を踏まえて今年は一段と華やかになると想像したのですが。

B-それはその通りで、大きい賑わうと思いますよ。1月の市場の様子がまだ伝えられていませんが、いつもテト増便のニュースが入るベトナム航空が、今年は増発便のチケットが売り切れたというほどですから。お菓子や嗜好品のメーカーも今年は増産を例年より早めたようです。

A―何だか浮かれてしまうような雲行きですが、良いニュースばかりですか。

B-いや、そうでもありません。南部のバクリュウ省で再発した鳥インフルエンザが急速に広がり、とうとうメコンデルタ全域に広がったようです。

A-昨年あれほど苦しんだ養鶏農家の人たちに、まだ苦しみが続くのですね。

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