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第13回 ベトナム大学生通信

▼ 第1回 新連載の開始に向けて:自己紹介

 

 ベトナムの大学生はどのような生活をしているのか。どのような問題に関心があるのか。優秀なベトナム人を採用しようとしている日本企業にとって大きな関心事のひとつであると思われる。また、ベトナムに関する新聞や雑誌の情報が日本語で次第に氾濫するようになって、ますます「生の情報」の価値が高まっている。

 そこで当センターでは、ハノイ貿易大学のタム先生、ホーチミン市人文社会科学大学のルック先生に「大学生レポーター」の紹介をお願いした。その後、日本語を勉強する優秀な学生2名を紹介していただいた。今回は、その連載の第1回目。それぞれに自己紹介をしてもらった。ベトナムの国家としての成長は、まさに次の世代を担う青年に依存している。この連載を通して2人が大きく成長することを読者の皆さんと共に期待し応援したいと思う。

(流通科学大学教授 上田義朗)

 

1.ハノイ・レポート:ゴックさん

 私の名前はファム=ティ=ホン=ゴックです。今、ハノイの人文社会科学大学の3年生に在籍し、日本学科で日本語を勉強しています。日本語は独特でおもしろいのですが難しいです。特に外国人にとって聴解が大変だと思います。

 

ハノイ・レポート:ゴックさん

 

 大学では、日本に関する様々な問題を習っています。例えば歴史や地理、経済、伝統的な文化、若者文化などがあります。時々、有名な大学の日本人の先生から講義を受けることもあります。高校生の時から、テレビで日本ドラマをみたり、教科書で俳句を勉強したりしました。その時から日本に興味がありました。

 大学生の生活は忙しいです。毎日、大学に通って、勉強して、遊んで、ボランテイア活動に参加して、自宅に帰ったら、それで一日が終わります。来年、私たちには卒業試験がありますから勉強にも力を入れています。友達と一緒に勉強したり遊んだりする時間が一番楽しいです。

 友達は色々な地方から来ていますが、大学を卒業した後には、よい仕事を見つける希望がありますから都市に残ります。でも、大きい会社で適当な仕事を見つけることは大変だと思います。だから、自分で努力しなければなりません。専門科目と日本語が上手にできれば、就職の機会が多くなると思っています。

 今後とも日本の皆さん、どうぞよろしくお願いいたします。

 

2.ホーチミン市・レポート:チンさん

 皆さん初めまして。私はレ=ティ=ミー=チンと申します。今期、ホーチミン市人文社会科学大学の日本学科の4年生になりました。

 大学の優等学生プログラムに幸いに選考されましたから、今まで色々な面白い科目を勉強してきました。たとえば、漢字と東アジア諸国の文字・伝統文化・政治・現代社会などです。その中で私は、東アジア諸国の文化・社会について興味があります。参考文献を読んだり、レポートを書いたりして、民族の性格と経済発展との関係に特に関心をもっています。今、日本人の性格と高度経済成長の関連を調べています。

 

ホーチミン市・レポート:チンさん

 

 また、「ホーチミン市における日本料理の状況」というテーマの研究発表では、大学が主催する「研究賞」の第3席を受賞することができました。そのほかに日本について書いたレポートのテーマは政治、文化・社会、歴史、経済などがあります。執筆中の卒業論文のテーマは、日本人の性格と近代化の問題についてです。

 学業以外に力を注いだことはボランチィア活動とアルバイトです。これらの活動を通して、コミュニケーションスキルが上手になりたいです。それが社会人になっても役立つと思います。

 毎日、新聞や学術雑誌を読んで、考えて、メモを書き留めています。そのメモに基づいてレポートを書きます。また暇な時には、編み物や料理をします。それには友達や親類が満足してくれます。日本や韓国の外国映画も好きです。そのことで外国や外国人の文化を知ることができます。

 このような日本語を書く機会を頂戴して感謝しています。よろしくお願いいたします。

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