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2013年4月のベトナム動向

★2013年4月

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 どうも年初からベトナム経済の調子が良くありません。政府もいろいろ政策を講じているはずですが、効果が見えてきませんね。

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 資金不足を解消するため、分野を限って利息も下げているのですが、やはり企業が臆病になって積極的な経営に踏み出せないのでしょう。一方ではインフレ再発を警戒し、他方では銀行の経営状態が気にかかるというジレンマに陥っていますね。

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 この状態から抜け出すために、どんなことが考えられていますか。

-B-
 政府が最近踏み切ったのは、弱体金融機関を整理するための金融業界再編指導委員会を設けたことで、ブー・バン・ニン副首相を責任者に、国家銀行のブエン・バン・ビン総裁を副責任者に据えたかなり強力な指導機関です。中銀自身も経営基盤や決済能力が危ぶまれる銀行は、強制的に他行と合併する方針を出しています。

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 これが一つの突破口になるかもしれませんね。

-B-
 第1四半期がもう終わる段階ですから、何とか上向きの勢いを出したいところでしょうね。

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 もう一つ懸念材料の物価問題ですが、2月の物価指数は如何です。

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 1月に続いて2月も1.32%、2か月併せて2.59%という数値が出て、一寸びっくりしたのですが、調べてみると上がったのは食糧食品含めてテト用品と言われる品目でした。おまけにハノイやホーチミン市などの大都市では、3月に入って僅かながらマイナスの指数が出たという速報があり、次第にテト前の状況に戻っている気配があります。

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 来月には第1四半期の実績が出るでしょうが、積極的な空気が市場に反映すると良いのですがね。

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 心配事が絶えない中で気がかりなニュースは、中部、南部で降雨不足のため干ばつが伝えられています。特に輸出の稼ぎ頭・コーヒーの産地中部高原地帯の水不足は深刻なようです。

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 コーヒーだけに限らないでしょう。その他の農作物や生活用水も深刻化するのではないですか。

-B-
 その通りで、大きい問題は電力不足が心配されることですね。潤沢なエネルギーが待たれますね。

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