▼　2022年 5月　活動報告 －理事長　森正暁 －

新型コロナウイルスのまん延防止等重点措置が解除されましたが、感染者数は高止まりしており、依然として安心できる状況ではありません。また、全世界では、感染者は５億人を超え、死者も620万人を超えております。（4/21現在）
会員各位のご安全・ご健康を祈っております。

さて、今後のベトナムの課題について、アジア開発銀行のアンドリュー・ジェフリーズ氏（ベトナム担当ディレクター）は、以下のように述べています。（国営ベトナム通信）

＊高い経済成長率
ベトナムの2021年のGDP6.7％、インフレ率3.8％、そして、2022年のGDPは7％、インフレ率4％と予想。
経済成長の要因として、（1）輸出志向型の製造業、（２）財政・金融の緩和政
策による公共・民間の投資拡大、（3）各種の主要な自由貿易協定への加盟、が挙げられる。

＊コロナ禍における貧困層の拡大
ベトナム政府のコロナ関連支援策は、税金や土地使用料の延期が主な施策
で、規模が小さい。世帯当たりの収入は、平均で9.8％、最下層では10.2％減少するため、貧困率は40％上昇する。
　
＊DX化推進などの提言
台風・洪水など異常気象への中長期的な対策として、省エネや環境への配慮を柱とする「グリーン型成長」への機運を高めるとともに、制度の効率的向上、金融機関や国有企業などの改革、法制度の質と執行の強化、デジタルトランスフォーメーション（DX）化の推進が考えられる。
　
　アフターコロナにおいても、日越関係はますます重要視される環境にあるかと思います。
当センターも、その役割を十分果たせるよう活動してまいります。