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2016年 8月 活動報告

▼ 2016年 8月 活動報告 -理事長 森正暁 -

 

 いよいよ暑さもピークを迎えます。もう残暑と言っても良い季節ですが、連日の新聞には真夏日という文字が躍り、子供たちは夏休みを満喫し、大人はお盆の連休を心待ちにしています。

 

 ベトナムでは7月20 日から第14期国会の第1会期が始まりました。この間の事情がもう一つ飲み込めないのですが、この会期の主要な目的は国家の人事と機構の確立、つまりは前国会で選出した国家指導部を、新しい国会代表によって再選出することにあるというのです。確かに新任期の国家指導部は新任期の国会代表によって選出されるのが“筋”ですが、では、この前の選出はどういうことになるのか、一度その辺の説明を聞きたいと思います。

 

 さて、今年上半期の経済実績が6月28日に公表されましたが、既にお伝えしたように経済成長率は5.52%と目標の6.7%に及ばず、情勢の厳しさを再確認しました。政府ではこの状況の原因を北部の冬季の寒害、メコンデルタなど中南部の干ばつと塩害にあると説明し、事実、部門別生産高の伸び率は農林部門だけがマイナスとなっています。中南部の干ばつ・塩害の被害高は、初歩的試算でも15 兆ドン相当ということです。
 またこのひと月は、思いがけない事件の発生が話題となりました。今年春からの中部沿岸の魚群大量死事件の究明、ベトナム人民軍軍用機の遭難事故などですが、魚群大量死は中部の台湾籍企業の廃水誤放出が原因と判明。責任を認めての賠償で一応の決着を見ました。人民軍軍用機(戦闘機2機、偵察機1機)は残念ながら北部沖合で遭難と判明し、少数の生存者が救出されたものの10 名前後の犠牲者が出ました。発展の途上ではありますが、犠牲の軽いことを祈らずにはおれません。
 そんなことで年末までの半年間、上半期の減速を補うための努力が続くと思われます。現地からの協力の要請を受け止め、当方の立場にふさわしい協力の実を示していきたいと思います。

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