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2015年8月のベトナムの動向

★2015年8月

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今年の暑さは日本だけでなくべトナムでも酷くてハノイやホーチミン市ではクーラーの売れ行きが好調だという話ですが、ベトナム政府から上半6か月の經濟実績が発表されましたね。

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これはこれでGDP(国内総生産)の伸びが年末の目標達成を思わせる結構な現実なのですが、それより前に7月度はベトナム国内指導部の外交努力があります。グエン・フー・チョン共産党書記長は7月初旬、オバマ政権の招待を受けてアメリカを正式訪問しました。特に具体的問題の交渉というわけではなく、初めて政権党の責任者がアメリカを正式訪問して意見を交わし、友好を深めたわけです。一方、グエン・タン・ズン首相は同じころ、日本で開かれた第7回日本メコン流域国首脳会議に出席。会議の成功に貢献しました。どちらの外交活動も,各紙の大きな記事になりました。

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安倍首相はズン首相と個別会談もしたはずですが、ベトナムの外交活動の巧妙さに少しは学んでくれたでしょうか。

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さあ、その点はどうでしょう。

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さて初めの上半実績の話ですがこの期間、ベトナムの輸出活動はあまり好調ではなかったようですね。

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輸出は6か月の伸び率9.3%でそれほど悪くないのですが、輸入は、伸び率が22.1%となって、貿易赤字は37億ドルに上りました。輸入が多すぎたという面はありますが、輸出の前年同期に比べての不振も事実です。

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消費者物価の状況は如何ですか。ガソリン価格は6か月の間に随分激しく動きましたが、その影響は大きいでしょうね。

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6月の消費者物価指数は前月比0.35%の上昇で、この6か月のうちで最高の上昇を記録しました。昨年末比でみますと0.55%の上昇ということになります。確かにガソリン価格の変動が消費市場に与えた影響は大きいのですが、最近の異常高温をしのぐための電気料金も馬鹿にならなかったようですね。

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南シナ海では相変わらず中国公船のベトナム漁船いじめが続いていますが、国内経済はまずまずの調子ということでしょうか。

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そういうことですね。

 

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