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2014年10月のベトナムの動向

★2014年10月

-A-
秋風が立つにつれ、ベトナムも国内の動きが活発になるようですが、
10月下旬には国会が開かれる予定ですね。

-B-
今度の国会では来年度の経済社会発展計画や予算案が審議されることになりますから、動きが鈍いと言われる国内経済も刺激を受けるような政策が示されるのではないでしょうか。

-A-
来年、2015年で10年戦略と呼ばれる経済社会計画が節目を迎えます。次の5か年計画が終る2020年には国内経済の近代化が成し遂げられるかどうかですね。

-B-
確かに2020年は大きな節目になっているので、各分野の発展計画も2020年を目標年としているものが多いですからね。その点ではまずインフラ整備、法制度の改革、人事問題などが当面浮かび上がります。

-A-
ただ、今年度の特殊性として、中国との関係はどうかと言うことがあります。

-B-
もちろんベトナムのことですから、原則は譲らず、実利は柔軟にというお家芸の外交方針を貫くでしょうが、それにしても大きな問題です。

-A-
海の上のことだけでなく、世界各国がベトナム投資をどうするか、
ベトナムとしてもやや偏った2国間貿易関係をどうするかという問いに応えなければならないわけですから。

-B-
いろいろな問いかけが10月下旬からの第8回国会に寄せられていますね。誰にも答えられない問題はひとまず措いて、9月で終わる第3四半期の数字も見逃せません。基本的な生産の傾向、その結果としてのGDPの動き、消費者物価の動き、等などですね。

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私は9月21日に完成したノイバイ=ラオカイ間の高速道路が今後の動きを暗示するような気がしてならないのです。国内の「飛躍を望む」感覚が次第に高まっているように思えるのです。

-B-
確かに「2020年には近代的工業国の仲間入りをする」という目標に到達するためには、この辺で一つ飛躍を望みたいというのはよく解ります。そのあたりを政府報告が応えるかどうかですね。5か年計画と国家の指導部の人事はセットになっているわけですから、その意味でも今度の国会は注目されます。

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