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2014年 2月 活動報告

▼ 2014年 2月 活動報告 -理事長 森正暁 -

 年が明けて、あっという間にひと月が立ちました。この間、日本だけでなく欧米も含めて北半球は猛烈な寒波に襲われ、日本国内も雪害ニュースが続いていますが、会員の皆様はいかがお過ごしでしょうか。遅まきながら、寒中お見舞いを申し上げます。

 日本では年始以来、昨年から持ち越した政局の動きが伝えられていますが、現地ベトナムではこれといった大きなニュースは伝えられていません。ただ、1月1日に発表されたグエン・タン・ズン首相の新年メッセージが、政府としての今年の決意を盛り込んで、国内経済と社会に確変を促す流れを作り上げたいと内容が感じられます。国民の人権象徴と法制の役割重視が国内政治にどう反映するかが、テト明けの政治に現れると思います。 

 昨年暮れのベトナム視察の中でも感じられましたが、現地の空気は比較的落ち着いた印象を濃くしています。消費者物価も6%強と、10年来といわれるほどの落ち着きようです。この流れの中で、今年のテトはどのような盛り上がりを見せるのでしょうか。ハノイやホーチミン市ではテト前日、つまり旧暦大晦日には盛大な花火を打ち上げる予定だったそうですが、市民の感覚として冷静に1年を顧みて、平穏な年の初めを迎えたいとの感覚ではないかと推測されます。

 日本との関係ではどうでしょうか。いろいろな見通しが現地の新聞雑誌を賑わせましたが、一言で言って“回復”の年というのが共通しているようです。穏やかながら迅速で着実な成長というのが今年の努力姿勢だとすれば、日本への期待は昨年よりより一層強くなり、特にそのポイントとなる分野の動きを迅速に会員にお伝えすることが、今年の当センターの役割となると思われます。いずれにせよ、難しくもやりがいのある年にしたいものです。

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