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2013年11月のベトナム動向

★2013年11月

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9月に比べて10月は、国会やら外交交渉やらでなにかと事の多い感じがありますが、ベトナムの人々全体が最も衝撃を受iナた事件は何だったでしよう。

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それは何と言っても国民的英雄ボー・グエン・ザップ将軍逝去のニュースですね。1954年のディエンビエンフーの勝利、1975年のサイゴン解放・全国統一の勝利と、
国の独立、南北統一の二つの闘いを指導したザップ将軍の功績は誰もが認めるところです。べトナム全国の新聞雑誌はいずれも追悼特集を掲載しましたが、戦争を知らぬ若い世代も多く弔問の
列に加わっているのが印象的でした。

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なるほど。そのニュースは例外として全体としては国会開会が一番大きなニュースになりますか。

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そうですね、グエン・シン・フン国会議長も開会の挨拶で強調していましたが、この会期で憲法改正の課題に決着をつけるという役割を担っています。
およそ1年にわたる国民的論議の経過も報告されました。

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憲法以外の課題にはどんな問題があるのでしょう。

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そりゃ何と言っても今年の経済建設はどうなったか、来年の計画をどうするかを決めることですね。
しかしズン首相の報告は再来年の5か年計画が終わるまでの見通しを軸に報告されているので、いつもの年のような計画や目標の紹介ができにくいようになっています。
それでも今年度の経済成長見込みは5.4%程度。来年2014年の成長目標は5.8%。物価上昇は7%以下、輸出目標は前年比10%程度ということです。

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これらについての国会審議は別として、そのほかに10月の出来事で大きなものはどうでしょう。

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中国の束南アジア外交進展の一環として、10月13日から15日まで、李克強首相がベトナムを正式訪問し、国家指導部と会談しました。
ニュース今号に共同声明を紹介していますが、例によってベトナムは肩すかしで報いたという印象があります。国内では消費者物価指数が突発的変動を見せ、 これから年末へと消
費需要が拡大する中で物価の安定ぶりが心配されているということなどでしょうか。

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