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11.92010
2010年11月 活動報告
▼ 2010年11月 活動報告 -理事長 森正暁 -
次第に秋が深まってまいりました。10月が終わりに近づくにつれ、気温も急速に下がり始めて、本当に清涼の季節を実感します。それにしても、今年の猛暑はどういうわけだったのかと訝しく思われるほどです。
さて、10月始めのハノイータンロン1000年祝賀祭典が盛大に挙行されたあと、10月20日に第8回ベトナム国会が開かれ、来年の経済発展をめざす成長目標についての論議が始まりました。会期冒頭のグエン・タン・ズン首相による政府報告では、来年の経済成長率の目標が7-7.7%に設定されています。本来なら来年は次期5カ年計画の初年度となるはずですが、来年1月のベトナム共産党大会で長期計画が討議決定されるまでは5ヵ年計画もしばらくお預けになり、来年度の計画だけがこの国会で決定されることになります。
ベトナムにとっても2010年は波乱に満ちた年でした。年初めの第1四半期では、成長率が5%台に落ち、どうなることかと懸念されましたが、その後、尻上がりに経済実績が伸び、予測としては目標を上回る6.7%にまで盛り返しました。ズン首相の政府報告でも、来年の経済発展のために大いに輸出を伸ばし、国内投資も盛んにしようと言うことですので、日本市場への期待もますます大きくなると思われます。
折柄、日中関係の複雑化は長引く予想で、それだけベトナムの相対的比重は重くなりそうです。このような時期に、当経済交流センターの活動をどのように発展させるのか。これを重要なテーマにして、久しぶりに今月中旬にベトナム現地の模様を視察しようと計画しています。11月14日から19日まで、織田専務理事と二人連れで、ハノイ、ダナン、ホーチミン市を訪れる予定です。ハノイでは当センター代表事務所のソン代表、ダナンでは市人民委員会投資部、ホーチミン市では当センターの代行業務を任せているフン中小企業支援センター所長に会い、新たな発展段階の具体的な協力、投資の流れについて意見を交換するつもりです。
一方、任期満了で交代が近いと言われる大阪駐在のレ・ドック・リュウ総領事とも懇談を深め、ハノイでの経済交流センターへの支援をお願いするつもりです。いずれにせよ、今度のベトナム訪問を通じて、来年以降のベトナム現地での足がかりをしっかり固めて来ようと意気込んでいます。