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2009年7月のベトナム動向

 

★2009年7月

 

A-注目を浴びていた第5回ベトナム国会が、6月19日に閉幕しました。予想されていたように、経済成長率目標の引き下げと国家予算赤字許容幅の修正は激しい議論になりましたね。

B-成長率目標の修正は第1四半期の実績が厳しさを示したため、割合納得が得られやすかったのですが、予算赤字をGDPの5%以内に収めるという当初目標を8%以内とする修正は、国家財政の安定を危うくするという意見が強かったようですね。質疑応答に立った担当閣僚は相当厳しい質問を浴びたようですが、
結局、成長目標、予算赤字幅、消費者物価、輸出目標の4点について目標修正が行われました。

A-肝心の経済実態についてどうなんでしょう。特に輸出は相手のあることで、ベトナムだけの努力では限界があります。

B-確かに輸出はなかなか安定回復に至りませんね。ただベトナムの場合、農水産物などの輸出品目が好調のようで、この辺は農業国の強みです。工業生産も月を追って尻上がりに増加しており、目に立つのは証券市場が活発になっていることで、2月段階で250台だったベトナムインデックスが5月には420台に回復しました。

A-問題は一般市民、労働者、農民の生活ですが、これはいかがですか。

B-5月までの消費者物価指数を見る限り、多少のアップはありますが、全体としては安定しています。それに、市民の購買力という点では、外車の新車に人気が集まり、6万ドル、8万ドルという価格でも数百人の予約客があるといいます。

A-確かに、5月からの最低賃金の引き上げも良いニュースでしたから、生活面では助かるでしょう。もう一つ、懸念される材料としては新型インフルエンザの海外からの侵入が挙げられます。

B-6月はじめの段階では、ホーチミン市でアメリカ帰りの感染者が十数人出たという報道があります。この程度で抑制できればよいのですが、ベトナムの現状では防疫体制と設備、タミフルなどの医薬品はまだまだ全国に行き渡ってはいません。大急ぎで対策が講じられてはいますが、大規模な蔓延がないことを祈りたいですね。

A-こうして聞いていると、危ない点はありながらもなんとか難局を突破できそうな気もするのですが。

B-いやなかなか、景気が底を打ったとはとても言えません。輸出が増大せず、外資誘致も急落する中でドル不足は深刻です。政府も景気刺激策の財源に悩み、日本に援助増加をズン首相が要望しています。今はただ、ひたすら努力を強める以外に道はないのが実情でしょう。

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