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2008年2月のベトナム動向

★2008年2月

A-ベトナムにとっては、2月7日が元旦で、おめでとうございます(チュック・ムン・ナム・モイ)と言わなければならないわけですが、この新年はどんな話題から始めるべきでしょうか。

B-政府当局にとっては、2007年の経済成長目標をどうにか達成したことで、喜ばしいことだったと思います。昨年末の最終閣議で年間成長率が8.5%に到達したほか、ほとんどの目標指標を達成もしくは超過したことが明らかにされました。

A-昨年は秋ごろから中部が水害、北部は霜害と天災が相次ぎ、全国的には記録的な消費者物価の値上がりがあって、まことに犠牲者には気の毒なような状況が続きました。

B-物価の上昇は11月下旬のガソリン物価値上げ公認が引き金になったと伝えられますが、それにしても12月の消費者物価指数が急上昇し、年間上昇率が2桁の12.63%までになるとは、どの当局者も予想していなかったでしょう。11月の値上げ公認もそれまで懸命の抑制策が功を奏さず、万策尽きた結果でした。

A-問題はこの高物価がテト前の1月にどんな影響を残すかということですね。

B-ハノイのある商店経営者によると。テト用品も食糧食品、特に食肉類の値上がりは必至だとして、10-15%ほどの上昇があるのではないかという事です。

A-年初から厳しい幕開けですが、一般消費者は案外平静だと聞いています。それもやはり、経済全体としては活況が続いているからでしょう。

B-物価ばかりに目が行ってしまいがちですが、昨年実績の中で外資誘致の状況は目覚しいものがありました。これらが直ちに実施に移されると、景気浮揚の効果は大きいと思われます。やはりWTO加盟以後、投資先としてのベトナムが注目の度を加えたということでしょう。

A-政府はますます増える外国投資家を失望させてはならないと、今年はインフラ整備に全力を注ぐと言っています。

B-確かに天災で簡単に道路が壊れたり、停電があったりという状況では、工業建設も安定操業も難しいとの印象を与えてしまいます。現在でも、道路改修工事がのんびりしているので、交通渋滞が絶えないとの批判があります。

A-基本建設の遅れを取り戻せという政策の督促は、いっそう激しくなるでしょうね。

B-その点で、待ちに待った中部のズンクアット製油プラントの公示がやっと完成に近づいたと言います。国内で国産原油が精製され、ガソリン値上げに困惑する日がなくなるよう、建設のピッチを上げてほしいですね。

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