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2009年6月のベトナム動向

 

★2009年6月

A-5月20日からベトナム国会が始まりました。今度の会期の焦点は、やはり経済成長目標の修正という点にあるのでしょうか。
B-3月度の定例閣議でこの点が確認され、その後ベトナム共産党政治局でもこれに同意しましたから、目標修正の承認は間違いないと思われます。ただし、それにいたる国会での論議が激しくなるでしょうね。
-元来、昨年秋の国会で政府の2009年度成長目標は甘すぎると批判され、7%成長を6.5%に下方修正した経過もあります。それよりさらに低い5%に修正するのですから、政府はもっとしっかりせよという声が出るかもしれません。
B-確かに、4月までの実績では3%前半という辺りですから、5%でも高すぎると言われるかもしれませんね。ただ経済界ではそろそろ景気も底を打ったのではないかとの声もあります。ベトナム政府は景気振興策に懸命で、企業への低利融資、学生・労働者向けの住宅建設、公共インフラ建設工事の前倒しなど、政府の地方機関を激しく督促しています。
-しかし、これまで経済成長の柱となってきた輸出、外資誘致は、共に世界的な経済停滞で展望が厳しいでしょう。
-当然、内需拡大が重視されています。大規模公共工事が一斉に始まりました。先に述べた住宅建設もそうですが、4月下旬には国内最長高速道路であるハノイーラオカイ間の道路建設がスタートしましたし、メコンデルタに重要経済地域が設定されるのもそのひとつでしょう。中部のズンクアット精油プランも拡充されるようです。
-成長目標の修正と並んで、国家予算の赤字幅を広げる国会提案も政府の財政出動に関連するのでしょうね。
-全くその通りで、その他に政府公債も増発されます。不振を極めていた証券市場がそろそろ前向きに動いてきたこともありますね。さらに言えば、グエン・タン・ズン首相の5月下旬の訪日も、日本政府の支援を要請したのではないかというのは深読みにすぎるでしょうか。
-それはそうと、日本でも大問題になっている新型インフルエンザの影響はいかがですか。
-5月中旬段階では、まだベトナム国内で感染者は発見されていません。中国と同様、まずは水際阻止作戦で、各国際空港では厳戒態勢だと言われますが、なにしろ中国、カンボジア、ラオスとは長大な国境線があり、国境ゲート全てが万全の体制と言えるかどうかですね。タイニン省の医療責任者がタミフルどころか税関係官のマスクも足りないとこぼすほどですから、まずはご用心が肝心です。

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