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理事長挨拶
社団法人日本ベトナム経済交流センター理事長
森 正暁
社団法人・日本ベトナム経済交流センターを代表して、ご挨拶申し上げます。
低迷を続ける世界経済の中で、これを打ち破る経済成長を続けているのが東南アジア、中でもベトナムです。最近では日本国内でも、ベトナムから輸入される水産物、果物などがお馴染みとなり、観光旅行の訪問先としても第一級のランクにあります。
しかし、この国が現在のような目覚ましい発展を遂げたのは、まだ十数年に過ぎません。年配の方ならよくご存知のように、この国はフランス、アメリカを相手に民族の尊厳を守る戦いを長く続け、国土は荒廃し、ゼロからというよりマイナスから出発して今日の発展を勝ち取ったのです。
当経済交流センターの創立者が鉄道路線の両脇に続く爆撃のクレーターを見て、この国の発展に力を貸そうと決意したことから、当センターの活動がスタートしました。この国を知り尽くしたスタッフ、長い活動の中で培った人脈が当センターを異色の友好団体としています。20年の歳月の中で積み重ねられた実績に、ベトナム外務省も異例の感謝状を贈って長年の厚誼に感謝しました。
ベトナムではすでにWTO(世界貿易機関)に加盟し、日本との間にはEPA(経済連携協定)を締結して、国際経済への参入を国是とするほど開放的な対外関係を築いています。中でも日本にとって恵まれているのは、この国が官民あげて親日感にあふれている事です。日本の科学技術、企業運営に対する信頼感も強烈です。
近い将来に工業国入りを果たそうとするこの国をさらに深く知る上で、当経済交流センターは大いに力になれるものと自負しております。