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2014年4月のベトナムの動向

★2014年4月

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4月に入りましたが、3月までの第1四半期は経済実績に好ましい変化が現れたそうですね。

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まだ楽観できるかどうか分からないのですが、第1四半期のGDP成長率は4.96%と、一昨年、昨年を上回り、上昇傾向にあると見られています。また3月の消費者物価指数
は10か月ぶりに前月比で0.44%下降し、昨年末からの指数はわずか0.8%の上昇にとどまりました。

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問題はこの上昇傾向をどのように安定した軌道に乗せるかどうかですね。

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それを目指すものとして、3月18日に国家銀行が利下げ措置に踏み切りました。ドン建て貸出金利を引き下げて市中金利全般を下げ、企業の資金需要に応えようというもので、再貸付、再割引金利、銀行間市場翌日金利などの政策金利も引き下げられました。

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この利下げで証券市場も活発化したようですね。

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ホーチミン証券取引所の株価指数VN=indexも600ポイントを越え、大きく上昇したようです。 

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第1四半期の輸出入収支などは如何ですか。

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輸出は前年同期比14.1%増の333億4500万ドル、輸入は12.4%増の323億3900万ドルで、10.7億ドルの黒字となっています。

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これは好調ですね。なんだか今年に入ってからの経済実績はかなり勇気づけられるものになっています。

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3月は国家指導者が外遊することが多かったのですが、安心して外国訪問することができたでしょう。
特にチュオン・タン・サン国家主席の日本正式訪問は、今のベトナムの立場からして政界、財界、一般市民からも大きな歓迎を受けたようです。
国賓としての訪日ですから、天皇、皇后両陛下とフランクに会談され、安倍首相とも会談の後、共同声明に調印しました。

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そうすると今気にかかるのは鳥インフルエンザの流行でしょうか。

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そうですね。先月号でも伝えたのですが、先月はまだ17の省・都市だったのが今月は21の省市に拡大しています。早く終息してほしいものです。

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