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2014年3月のベトナムの動向

★2014年3月

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昨年はベトナム政府も苦闘の連続という姿でしたが、それを潜り抜けた今年のテトはどんな様子だったでしょうか。

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それはやはり、まだ困難は続くと何度も当局者が繰り返しているように、華やかなテト風景といったものはみられなかったのではないでしょうか。現にテトのボーナスを出せなかった企業も数百社あるようですから。しかし、新年度で建設工事にせよ設備投資にせよなかなかの動きはあるようで、ハノイからタイグエンへの高速道路やハイフォンの長大橋の建設工事はがっちりスタートしていると伝えられます。

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テト前の月は休暇含みで経済活動も低調になるのが通例ですが、輸出入は前月比で落ちたでしょうね。

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1月の輸出は103億ドルで前月比11%減。輸入も似たような数値で
104億ドル、14%減と言ったところです。注目されるのは1月の消費者物価が前月の12月よりわずか0.69%のアップということで、景気の低迷に当局の管理の強さが加わったという見方が強いようです。

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無理な注文かもしれませんが、どっと今年の展望を開くような話が欲しいですね。

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それは難しいことではありません。1月の実績の中では、ベトナムを訪れた外国観光客が77万人を越え、海外のベトナム人からの送金額が20億を突破する勢いであること、殆どの縫製会社が3月末までの受注を確保していること、米輸出が1月だけで30万トンを超えていることなどが挙げられます。

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逆に心配な傾向はどうでしょう。

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何と言っても鳥インフルエンザ(H5N1型)の再発生ですね。1月20日現在で全国17の省、中央直轄市に広がり、すでに死者も出ています。数年前の厳しい事態を繰り返さないための努力が求められます。

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その他、今年の年末までを見越して予定される問題はありますか。

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長らく問題になっていたベトナム航空の完全株式会社化が今年の年末に実現します。国内民間航空のベトジェットエアが大幅に手持ち機数を増やすのに対抗し、国内航空界の王者の座を守りたいところです。

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