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2013年10月のベトナム動向

★2013年10月

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8月9月のベトナムは、これといって大きなニュースがなく、何か平穏無事のまま過ぎたような感じがします。

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いやなかなかどうして、といったところです。10月21日からいよいよ第6回国会が始まり、今度の国会が大きな問題を抱えているだけに、
関係官庁では大変な状態だったと思いますよ。

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大きな問題とはなんでしょう。

-B-
通常、秋の国会では9月ごろまでの経済実績を基礎に通年の経済実績予測来年度の経済発展計画・目標が提起され、決定されることになります。
今回はこれに加えて、憲法改正に決着をつけるという大きな役目があります。

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なるほど。憲法改正は中間的な仮提案が発表されましたね。

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あれ以後も全国的論議が進み、各分野から意見や提案が多数寄せられているようです。これにいよいよ結論を下すということですね。
さらに、立法上の問題としては、これで1年結論が先送りされている土地法改正の課題もあります。まだ公表されていませんが、国会常務委員会が
どの様な腹積もりなのかということですね。

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今度の国会が重要な役割を担っていることはよく分かりましたが、国内の経済情勢は如何なのでしょう。

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9月が終わると第4四半期に入るわけですが、今年度の通算成長率は5%をどれだけ上回るかというところですね。
随分関係筋の粘り強い努力もあって、このところ操業停止や企業閉鎖に陥っていた企業が力を取戻し、新設企業も増えてきました。法人税や所得税の減免、
銀行融資利率の引き下げなどの措置も効果を上げてきたと見られます。輸出も力を付けて、8月は前年比11.4%の増加となりました。
企業や個人の購買力が増加するにつれ、全体的な経済水準も向上に向かいますが、インフレの再燃防止、マクロ経済安定の柱を崩さない経済指導によって、
消費者物価指数も8月現在で昨年末比3.53%の上昇にとどまっています。政府内部でもやっと先が見えてきたと感じている人も多いのではないでしょうか。

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8月から9月にかけては、建国記念日に加えて日本と国交樹立40周年を祝う行事が続きましたね。

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ベトナム各地と日本でも賑やかな成功を収めているようです。

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