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2010年7月 活動報告


▼ 2010年7月 活動報告 -理事長 森正暁 -

 

 今年の梅雨は後半にいたって本格的な降雨があり、湿気の高い日が続きました。九州などでは土砂崩れが発生したりして、被災地にはお気の毒なことになっています。また、それ以前からの災厄として、宮崎県の口蹄疫がまだ完全に制圧されていません。一日も早い疫病の克服が待たれます。

 

 さて、ベトナム現地では6月は政治の季節となり、国会論戦が激しさを増しました。6月19日に国会は終了しましたが、この日の閉幕本会議で、南北高速鉄道計画が必要賛成票を得られず、継続審議となりました。その主な理由は、巨額の建設費用が国民の理解を得るには至っていないのではないかという点にあるようで、私としてはちょっとがっかりすると共にやはり少々時期尚早だったのかという印象を受けました。

 しかし、ベトナム国鉄ではこれからむしろ研究と計画実施準備にいっそう熱が入るのではないかという気がします。当センターでは、国会審議と時を同じくして6月中旬に来阪したベトナム国鉄視察団11名のお世話をしましたが、視察団長のブイ・タイン・チュンさんはベトナム国鉄の人事部長。高速鉄道従事者の人材養成、研修を担当する最高責任者です。

 「ハードよりソフトウエアの重要性が良く分かった」というチュン団長の言葉は、腰を据えて大事業に取り組もうという気迫に溢れていました。一行は大阪滞在中、JR西日本の吹田工場、研修センター、保線工事の現場まで熱心に視察し、運転シミュレイター装置などを食い入るように見つめていました。

 6月はもうひとつ、当センターが面目を施した行事がありました。6月10日に行われた大阪府議会の超党派での日越友好議員連盟結成総会に来賓としてお招きいただき、上田副理事長が記念講演。織田専務理事、池田顧問がレ・ドック・リュウ大阪駐在総領事とともに総会に出席しました。これは結成総会にいたるまでに、当センターが資料、情報の提供で多少のお手伝いをしたことによるものでしょう。ベトナム、特にホーチミン市と縁の深い大阪で、超党派の親善議員連盟が結成されたことは、今後の関西地方全体にも影響する意義深い動きだと考えられます。

 いよいよ暑い日が続きますが、この秋にはお馴染みベトナム商工会議所依頼の二つの視察団受け入れが待っています。暑さに負けず、頑張るつもりです。

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