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2010年11月のベトナム動向

★2010年11月

A-10月のハノイは建都1000年の祝賀式典に先立って世界遺産に公認され、式典に花を添えましたが、その後20日には国会開会。さらに下旬にはアセアンの首脳会談をはじめ、一連のアセアン関係の国際会議がありました。市民の表情は如何ですか。

B-当然ながらハノイ市民は「わが街ハノイは国の首都、国際都市」との誇りで満たされています。10月10日の式典最終日には官民の行進がありましたが、その中での市民パレードにも、その表情をご覧頂けたと思います。

A-さて20日から始まった第8回国会ですが、グエン・タン・ズン首相が行った国会への政府報告には、どのような特徴があったのでしょうか。

B-報告は今年9月までの経済実績に基づいて、今年度の計画達成度を予測し、さらに来年の経済社会発展計画の目標を提起しました。今年前半はズン首相も不況脱出のために苦闘したのですが、予測では目標を上回る6.7%の経済成長率を達成できるとのことです。淡々とした報告ぶりでしたが、首相自身も感慨無量だったと思います。さらに来年度の計画については、今年を上回る-7.5%の高度成長を勝ち取るとの提起がありました。

A-来年は本来ならば次期5カ年計画の初年度になるはずですね。

B-その通りですが、来年1月にはベトナム共産党の党大会があり、そこで長期計画の骨組みが決められますので、この国会では通常の年の計画提起の形が採られたわけです。もちろん来年度の計画は自動的に初年度の計画数値ということになりますね。

A-あくまで高度成長を続けようというわけですね。そういえば、9月に公表された党大会文献の中の10ヵ年戦略には今後10年以内に基本的に工業国の仲間入りをするという目標提起がありました。

B-机上の計画ではなく、実際に目標を実現するための計画ですから、政府もなかなか苦労が絶えないと思います。現に9月には突然消費者物価が急上昇し、それまでの数か月分に当たるほどの物価指数上昇がありました。

A-それに10月には中部で台風による洪水があり、数十人の死者が出たほか、交通関係や収穫時の農業生産にも打撃を与えました。目標実現にはこのような試練も乗り越えて行かねばなりません。

B-天災だけでなく人災も起こります。造船公団(ビナシン)では、総裁の無責任な事業拡大のために巨額の投資が無駄に終わる事件もありました。

A-それを思うとなおさら政府の舵取りが大変だろうと感じられます。

B-それでもこの国の人は負けませんよ。

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