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2006年7月のベトナム動向

★2006年7月

A-6月下旬に第9回国会が閉幕しましたが、今度の会期はどんな特徴があったのでしょうか。

B-一言で言えば、「汚職追及国会」とでも言えましょうか。会期前に発覚して大問題になった、運輸省高官を含む大規模な汚職事件をめぐって政府責任を追及する声が高かった会期でした。もちろん本来の課題である新5カ年計画の決定と、任期完了前の国家指導部選出という重要決定がありましたが...。

A-おっしゃるように首相、国家主席、国会議長の任期完了前の交代というのは異例のことですね。これも汚職問題に関連してのことでしょうか。

B-汚職がODA資金がらみだっただけに、6月上旬のベトナム援助国中間会議でも、各国代表から鋭い質問が集中し、ベトナム政府側は立ち往生に近い有様だったと聞きますが、指導部交代は必ずしもこれが主因ではないと思います。 すでに共産党の第10回大会で現首相らは次期の中央委員から外れていましたし、11月のAPEC首脳会議に先立って新陳容を固め、国際的認知を得たいと言う思惑もあったのではないでしょうか。

A-新首相がどのように政府指導をするかというのはこれから紹介されるでしょうが、もう一つ大きい出来事はアメリカとのWTO加盟交渉の正式妥結でした。

B-アメリカではこれから議会の承認手続きが必要ですが、確かに今秋までのWTO加盟実現は動かぬところでしょうね。ただこれで国際経済参入の条件は整いましたが、関心のベトナム経済自体が厳しい国際競争に打ち勝って急速に発展できるかどうかは、その競争力の低さからして安心できるとは言えません。

A-前途浪高しということですね。浪高しといえば、5月下旬の台風1号で漁民に大きな被害が出ました。

B-迷走台風についての気象予報が不十分だったために、沖合いで操作中だった中部沿岸の多くの漁船が遭難し、百数十人の死者を出した事件ですね。気象予報の責任者は処分されましたが、これひとつを取ってみても、まだ行政機関にひ弱さが残っているようです。

A-予想と対処の難しさは気象に限らず、消費者物価についても同じことが言えそうですね。 5月の物価指数は0.3%程度のアップと予想されていたのに、0.6%も上昇しました。

B-いや、問題はこれからでしょう。ガソリンなど燃料価格の値上げにかえて、電力料金も値上げが提起されています。さらに、全国に広がった口蹄疫によって畜産界が打撃を受け、食肉類の値上がりが懸念されます。新内閣も発足当初から厳しい試練に直面することになりました。

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