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8.22011
第7回 ベトナムの鳥インフルエンザの状況
▼ 第7回 ベトナムの鳥インフルエンザの状況
ベトナムは季節風の影響を受けているので、冬に鳥インフルエンザのような伝染病が発生し、それが広がることは心配な問題と思う。2000年の冬ごろ、全国のいたる所で、鶏はインフルエンザに感染し、多数が死んでしまった。Ha Tayの養鶏場で見つかって、ほかの地方でも次々に感染した。その感染速度は速く、強かった。したがって鶏を飼育している農家の人たちが大変に困った。 また、鳥インフルエンザが変異して、周辺の人間にも感染した。
感染ルートははっきりわかっていないが、ベトナム北部の地域から飛んで来る渡り鳥がウイルスを運んできているとみられた。それで感染したスズメや野生の鳥が養鶏場に入り込む。また、人間が、靴の裏にウイルスをつけたまま養鶏場に入ると、鶏も感染する。
今年1月、南部で鶏が死んだ養鶏場が見つかった。その地域は野原で鶏やアヒルなどを飼育していたので、発病後に周辺に感染が広がった。今年冬は北部が特に寒かったので、渡り鳥が南部にまでウイルスを運んできたのかもしれない。
養鶏場では、野生の鳥が入り込まないようにネットを張ったり、周辺の消毒をしたりしなければならない。でも、完全にウイルスを遮ることが難しいと思う。それに、これ以上感染が広がらないようにするために、養鶏場内の鶏は健康状態を毎日検査する。鳥インフルエンザが発生すると、すぐ地方政府と専門家に連絡したほうがいい。また、周辺の農家の人も、感染している恐れがあるために、鶏肉や卵などの出荷について検疫しなければならない。そう思って、対策を徹底することが大切です。
(ゴック記)
【解説】 季節はずれの話題で恐縮ですが、ベトナム人の一般の大学生が鳥インフルエンザについて世界的な常識をもっていることが理解できます。今年の冬の鳥インフルエンザの感染がベトナムでどうなるか。やはり心配な問題の一つです。
(上田義朗)